不明なればこそ面白き珍妙の綿毛
「冬来りなば春遠からじ」 イギリスの詩人パーシー・シェリーによる一編です。 つらい時期を耐え抜けば、必ず穏やかな幸福の日が訪れる意味で用いられますが、意訳をもってせずともそのまま春を待ち望む気持ちにも充てられますね。 大
240年前にロシアを見た男(後)- 三重県
240年前と現在で単純な比較は出来ませんが、サンクトペテルブルクの年間平均気温を見てみると、日本の北海道・網走市辺りと似たような感じとなっています。 白夜も続き 相当寒いことに変わりはありませんが、想像を超えて・・という
240年前にロシアを見た男(前)- 三重県
臆病な話ですが、何が怖いといって “海” ほど怖いものはありません。 ・・などと言ったら海の好きな方からお叱りを受けるかもしれませんが、いや本当に怖いです。 もちろん晴れ渡った海原を見れば美しいと
心に輝き 芋掘り藤五郎伝承(後)- 石川県
前編でご案内した “芋掘り藤五郎” 伝承。 前回とはまた別のお話をご紹介したいと思います。 とりあえず、物語としては前回のお話に続く後日譚的な形になるのでしょうか? 藤五郎と和子(わご)は既に夫婦
暗眼に溢れる涙 景清と人丸の物語 – 宮崎県
前回の記事「鶴富姫と那須 “大八郎” 宗久」による悲恋の物語は、宮崎県の北西部 熊本県にも接する “椎葉村” からお伝えしましたが、本日は同じ宮崎県ながらも中心地である宮崎
落日から紡ぐ未来 椎葉鶴富姫伝説 – 宮崎県
~ 祇園精舍の鐘の声 諸行無常の響きあり 娑羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらはす 奢れる人も久しからず ただ春の夜の夢のごとし 猛き者もつひにはほろびぬ ひとへに風の前の塵に同じ ~ ご存知 平家物語 冒頭の一節です。
竹より生まれし姫は数多の地で輝く – 奈良・福岡
本年2024年も まことに暑い夏でした。(というか、現在進行系で継続中ですが・・ (^_^;)。 昨年に引き続き観測史上最高レベルの暑さのようで、熱中症による救急搬送者は7月だけでも4万3000人越えと猛烈な罹患数。 時
二都に紡がれる采女春姫の供養祭 – 福島・奈良
2017年4月1日土曜日に当イナバナ.コムは始まりました。以来7年余、さしたる進歩もなければ大した成果もなく、それでも閉鎖にも至らずボチボチと息を繋いでいます・・。 これもひとえに訪問していただいている皆様のお陰にほかな
茶であり咳であり棘であるもの(後)各地
年ごとに募ってゆく 老いの衰えというものは中々に厄介・・というか虚しいものでもあります。足腰は弱り耳も目も遠くなってくる。持久力は下がり血圧だの消化だの体の基本的な部分にまであれこれ不具合が生じてくる。若い頃はこんなこと
どろぼう橋伝承から見る江戸期の面影(後)
前回より重ねて川越大師 喜多院 に残る伝承から 「どろぼう橋」を渡って寺の敷地に逃げ込んだ盗賊は追手の捕り方からは逃れたものの、それでも境内の寺男たちに取り押さえられました。 しかし、寺側は罪にまみれた男を奉行所に引き渡