窮乏と節約が生んだ味は市民の誇りとなった – 広島県
昭和20年8月6日、山陽地方の一大中核都市 広島の運命を変える出来事が起こりました。 比するものも無き、この世で最も使われるべきでない狂気の破壊兵器が使われたのです。 たった一発の爆弾で、爆心地を中心とした数百メートルの
両翼興県 因縁越えて花開く明日への道 − 群馬県
いかなる集団でも その内実が完全にまとまっているとは限りません。 ましてや その規模が大きくなればなるほど、全員が意識や価値観を共有し尊重し合い ベストな道筋を導き出すことは中々に難しいものです。 新型コロナウイルス感染
北端の岬に見る船玉 異境の神の情景 ー 青森県
地方・地域ごとの歴史や風習に関係する記事を書いていると、その地とは一見繋がりのなさそうな祭事や伝承が息づいていることに驚かされます。 歴史というものは面白いもので、単に地理的、時間的な感覚だけでは推察出来ない、予想外の出
一日800人 年間29万人
妙な題名からの書き出しとなってしまいました。 一日約800人、概算で年間約29万人、あまり喜ばしい数字ではありません。 2017年度の統計ですが、この数字は世界における妊産婦の死亡者数を表しています。 総人口80億人にも
古の坩堝 火の国で鍛えられし剛健の黒鉄 – 熊本県
全国各地の話題やコラム、伝承などをお伝えする当イナバナ.コム、こんなブログを書いていますと、(地元の方には常識なれど)今さらながらに知り驚かされ、勉強させられる事実や歴史に認識を改めることがしばしばです。 熊本県といえば
舞・音・句 文芸にたゆたう川棚の温泉地 – 山口県
「歌舞伎」 言うまでもなく日本を代表する格式高い伝統芸能のひとつですが、一方、女性の演者を含めない男子専有の世界という慣習があることもご承知のとおりです。 しかし、現代では芸術として愛される歌舞伎も、安土桃山時代の終わり
希望と挫折 されど新たな未来を見つめて − 宮崎県
「ハネムーン」(Honeymoon) ご存知のとおり新婚旅行のことです。 私も30年程前に体験させて頂きました。有り難いことに未だ愛想を尽かされることもなく何とか “夫婦” を営ませて頂いています
白鷺と湯元 悠久の伝説 愛媛道後から [再]
* 先日 「ちいさい秋みつける内子町の道の駅」 のボリュームがやや控えめでしたので、引き続き愛媛県からの話題を過去記事(2019年2月21日)を引用してのお送りさせて頂きます。 再掲載記事となりますがご了承下さい。 関東
史跡・口碑は伝え残す 荒ぶる海神の業と祈り
南洋の陽射し煌めく先島諸島、宮古島諸島の下地島、沿岸部に立地する下地島空港に程近い浜辺の一角にその岩は在ります。 高さ12m 周囲60m、重量 数千トン(一説には2万トンとも)、深海をも思わせる黒さを湛えたその岩は「帯岩
せんべいの故郷ここにあり 米菓の王国(後)- 新潟県
“せんべい” の歴史を調べると よく出てくるのが、江戸時代、草加の宿(現在の埼玉県)にあった団子屋の “おせん” 婆さん に掛かる話で・・、 それまで捨てていた日々の売れ残