来る年の安寧を願って 星宮の行灯鳥居 – 栃木県

「早いもので・・」などと言う言葉も間に合わないほど月日の流れは川のごとく・・ 別に詩的な表現というわけでもなく、いやもう、人生も後半期になると一年などあっという間に過ぎ去ってしまいますね。 つい この間、新年祝って然程経

大苦の果てに望むもの 於安御前伝承(後)- 徳島県

前編では子を身籠った母が民のために、自ら命を捧げるという何とも痛ましい物語をお伝えしましたが、ここで大きなキーワードとなったものが「生贄・人身御供」という風習です。 生贄・人身御供・そして人柱、厳密にはそれぞれ微妙に定義

大苦の果てに望むもの 於安御前伝承(前)- 徳島県

今年もいよいよ押し詰まってまいりました。寒風強まる中、皆様 風邪などお召になられていませんでしょうか? ・・などと問い交わすのが例年の振る舞いなわけですが、本年は新型コロナウイルスの都合もあり、多くの人がマスク&手洗いを

今はスマホの中 百年前はT・江南の胸の中 – 神奈川県

有為転変(ういてんぺん) 世の全ての事柄は決してひとつの状態に留まることなく、様々な要因や状況に応じて移り変わってゆくもの・・を表す言葉ですね。 人を取り巻く文化や生活が最も大きく変化したのは この100〜200年程の間

綯われた歴史と想い 日向の水中綱引き祭事 – 福井県

師走も半ばとなり寒さも募ってまいりました。いよいよ本格的な冬の到来、そろそろイナバナ.コムも冬用の背景画像を用意しなければなりませんね。 日本の真ん中よりさらに南の方に住んでいて ”寒い” などと言っていたら、北の寒冷地

一芸秀でて歴史に残る 蛙も鳴いて薬となる – 茨城県

「さぁさぁ さてもお立ち会い 御用とお急ぎでなかりしば ごゆるりと聞かれたし・・」 「一枚が二枚、二枚が四枚、四枚が八枚・・これこのとおり」 着物袴にタスキを綾掛け 腰に据えたるニ刀の差料、道行く人々を相手に語られる意気

蘇る与次郎狐 出羽伝承の昔と今(後)- 秋田県

前2回に渡ってご案内しました「飛脚狐」そして「与次郎狐」の伝承ですが、与次郎が仕えた主君 佐竹義宣(さたけよしのぶ)公は戦国後期に生まれ安土桃山時代から江戸時代前期を生きた武将でした。 佐竹氏は常陸源氏(ひたちげんじ)の