異獣または雪男も含む北国の辞典 – 前
お花見のシーズンも過ぎ、世間も日々の慌ただしさへと戻っています。 遠からず初夏の兆しも見えようかという今日この頃・・に「雪男」の文字。 さしたる理由はありません。また雪男が今話のメインというわけでもありません。3月半ばに
男鹿の岬の爪痕と悲恋の椿 – 秋田県
男鹿半島。 秋田県の西部、足首のような形で日本海に突き出し そのほぼ全域を男鹿市が占めています。 「悪い子は居ねがぁ?」で有名な奇祭「なまはげ」や 入道崎、八望台など奇勝・景勝地にも恵まれた 文化と自然あふれる観光地でも
四度の危難を越えて春部の陰陽石 – 広島県
広島県の東に位置する福山市、岡山県に境を接するほど県域の端にありながら広島市に次ぐ人口を有する街であり、また中国地方2番目の中核都市にも指定されています。 背は山地、眼前は瀬戸の海、その間を街道が通り古く山陽をして機内と
不明なればこそ面白き珍妙の綿毛
「冬来りなば春遠からじ」 イギリスの詩人パーシー・シェリーによる一編です。 つらい時期を耐え抜けば、必ず穏やかな幸福の日が訪れる意味で用いられますが、意訳をもってせずともそのまま春を待ち望む気持ちにも充てられますね。 大
弁天さまもときには気が迷うのか – 佐賀県
弁財天(べんざいてん / 弁才天とも)。 いわゆる弁天さま、日本においてトップクラスの知名度を持つ神さまのお一人ですが、貴方はこの弁天様に対してどのような認識をお持ちでしょうか? ほぼ固定した認識として “七
天を突く紅の並木は行楽郷に続く – 滋賀県
『メタセコイア』という言葉を聞いて何を思い出されますか? 初めて聞いた・・という方も居られるかもしれませんが、”大きく育つ針葉樹” と返答される方も多いかと思います。 そのとおり、私もメタセコイア
心に輝き 芋掘り藤五郎伝承(前)- 石川県
本年は、まさかに年明け早々甚大な自然災害や重大事故が相次ぎ、気持ちの重いスタートとなってしまいました。 特に大規模地震に見舞われた石川県は北部を中心に未曾有の被害を受け、あまつさえ9月に発生した奥能登豪雨で重ねて大きな打
竹より生まれし姫は数多の地で輝く – 奈良・福岡
本年2024年も まことに暑い夏でした。(というか、現在進行系で継続中ですが・・ (^_^;)。 昨年に引き続き観測史上最高レベルの暑さのようで、熱中症による救急搬送者は7月だけでも4万3000人越えと猛烈な罹患数。 時
コン話二編コンコン(山城国)- 京都府
コン話コンコン、今回も古の都 京都府からお送りします。 前編 福知山・丹波国は京都府内でも北部、古く独立した地域でしたが、明治に行なわれた廃藩置県において、南部の “京・京都” と合一する形で現在
コン話二編コンコン(丹波国)- 京都府
イナバナ.コムの民話カテゴリーでも常連、昔話の世界においてトップクラスの出演率を誇る動物といえば、やはり「狐」。 狸や獺(カワウソ)狢(ムジナ)などと並んで、人を化かす困った面を持っている一方・・。 稲荷神社の神使として