石川県 民話 – 五十文の受取状
さても今は昔の不思議な話し 中能登の小竹という村に ごえ という名の婆さまが住んでおったと 婆さまは長く独り暮らしで又ほかに身寄りもなかったので畑仕事も一人で済まさねばならず、その暮らしはまんで貧乏なもんじゃった。しかし
奈良県 民話 – 飛倉(とびくら)後編
はてさて、あてが外れて恥をかきヤキモキしながらその日を過ごした長者じゃったが・・ ところがどうじゃ、その翌日になるとその空飛ぶお椀がまた長者の前へとふわふわ舞い降りてきたではないか。 「二度と来るなと言ったはずじゃ!この
奈良県 民話 – 飛倉(とびくら)前編
さても今は昔、いにしえには大和(やまと)とも呼ばれた奈良県の西の端、信貴山は古くから賢人たちが関わり‘信じ貴ぶ山’としてその名が付けられたと言う。その信貴山の中腹に一棟の粗末な庵があったそうな。その庵には一人のお坊様が住
山口県 民話 – なくした数珠 花岡白狐伝説
山口県の南西部、下松市の花岡に法静寺というお寺さんが有ります。このお寺さん、境内の奥にお稲荷さんが祀られています。 神仏習合の時代にはお寺さんと神社の同居?のような状態が時折見られましたが、このお稲荷さんには趣き深いお話
山形県 民話「文福茶釜」ただしキツネ!?
「文福茶釜」(または分福茶釜)と言えば茶釜に化けたタヌキの綱渡り芸、・・そんなイメージが一般的ですが山形県米沢市にはキツネが主人公をつとめる「文福茶釜」の話しが存在するようです・・。 さても今は昔 米沢の山あいにある常慶
民話 ダンダラボッチと大わらじ – 三重県
さても今は昔 志摩の国の沖合いにある大王島というところに 身の丈30尺(9m)にもなる大男が住んでいたそうな この大男、海で漁をする者を襲っては船を沈めてしまったり、又、夜陰に紛れて海を渡り波切の浜に上がるとその村々を練
福島県 悲恋伝説に想いを馳せて 采女神社
福島県郡山市に古来より伝わる「山ノ井伝説」 又の名を「采女(うねめ)伝説」を由来とした行事 「第53回郡山うねめまつり」がこの3日催され 同時に同市片平町の采女神社にて「采女供養祭」 が執り行われました。 「山ノ井 /
福岡県 民話 – 大根の武者
さても今は昔 筑紫の国に少し変わったお侍さまが居られました。 このお侍さま、日ごと夜ごと村でとれた大根ばかり 好んで食べておられます。 他にもいくらかは食べられるのですが先ずは大根。 大根さえ食べていればいかなる病気もど
民話 – ヘビとキツネの恩返し 岩手県
昔々ひとりのお医者様が旅をしておられました。 ある川のそばを通りかかったところ折からの長雨で 水面はごうごうと氾濫しその中をひとりの男、ヘビ、 そしてキツネが流されているのを見つけびっくり! 必死の思いでそれぞれを助けた