失われた大廈 大門の影に佇む者(後)- 京都府
かつて平安の都に屹立した大廈・大門、本日はその後編の一基についてお伝えさせて頂きます。 『朱雀門』 『羅生門』ほどでは無いにせよ高名な大門の名です。 『羅生門』が都の外縁の門であったのに対して、都の中央、天皇の坐す ”大
失われた大廈 大門の影に佇む者(前)- 京都府
『羅生門』 その名を知らぬ人はいないと思われるほど世に響いた京都の史跡ですが、ご存知の通り ”史跡” とは言え 現存する門は無く、その姿の概要さえ掴めていません。 1950年に公開された黒澤明監督の「羅生門」により現物が
神々が欲し公使が愛した中禅寺湖の秋 – 栃木県
お彼岸も過ぎました。曇り続きの合間に青空が見え涼やかな風が吹くと 思わずマスクを外して 秋の香りを探したくなってしまう今日この頃ですね。 先日から “自然災害” “地方衰退”
史跡・口碑は伝え残す 荒ぶる海神の業と祈り
南洋の陽射し煌めく先島諸島、宮古島諸島の下地島、沿岸部に立地する下地島空港に程近い浜辺の一角にその岩は在ります。 高さ12m 周囲60m、重量 数千トン(一説には2万トンとも)、深海をも思わせる黒さを湛えたその岩は「帯岩
虎も人もお互い迷惑-いそし社の藪の虎 – 兵庫県
本記事は2018年4月21日の記事の加筆再掲載記事となります。 ご了承下さい。 このお話で舞台となる伊孑志(いそし)の村とは、武庫川を臨む兵庫県宝塚市の伊孑志、現在の宝塚歌劇場の近辺の事です。 天道根命(あまのみちねのみ
隠れ里の氷水は時に流れて何を伝える – 長野県
“氷河” と聞くとスイス・アルプスやネパールの山岳地帯、はたまた南極大陸などを思い浮かべますが、いざ、それでは日本にも氷河って有るのかな? と考えてみれば、これがどうも微妙な感じ・・ 日本にもアル
木津川 まほろばの古都に眠る記憶を訪ねて – 京都府
京都府の南端、木津川市、奈良県との県境を接し のどかな風景広がる山間の町であり、京都の内にあって都からはやや距離をおくため、一見 歴史的にはあまり目立たない場所のようにも思えますが、意外やこの地は古来より多くの歴史の足跡
麗しきは山河か君か 米白の流れ きみまちの阪 − 秋田県
「だんぶり長者」の川 秋田県の北部を流れる米代川(よねしろがわ)、お隣り山形県との県境付近を源流として 壮麗な山間を縫うように能代に至り日本海へと流れ込む東北屈指の河川です。 みちのくの自然と風土を湛えた その流れは、古