山間にたゆたう仁科三湖 幽玄と行楽の春 – 長野県

早いもので4月も上旬、コロナ問題で制限を受けながらも進学・就職と新しい生活が始まり、また心機一転 新年度への動きが高まっています。 この時期、ややもすると生活環境の変化に戸惑ってしまう私達の心を潤わせ、暖かく励ましてくれ

妖かしの姫は今日も天楼で朧に微笑む(前)- 兵庫県

その名を 白鷺城 とも呼ばれ世界遺産にも登録されている兵庫県 姫路城、美しくも雄大な景観から国内外でも屈指の認知度を誇り、数々の時代劇のロケ地としても使われ 一般的な人気度から見れば まさにナンバーワンの ”城の中の城”

甲斐の礎となったのか富士望むわに塚の桜 – 山梨県

三月となりました。啓蟄も間近、月後半には春分も控え寒さ厳しい中とはいえ 確実に春は近づいてきています。 昨年の今頃はコロナウイルスの感染が急速に拡大しつつあった頃で、マスク不足、トイレットペーパー不足、そして経済の悪影響

海渡る光る二つの観音さまの物語(二体目)ー 三重県

前編でご案内した一体目の観音さまは三重県中東部(伊勢・志摩)の相差町を舞台としたお話でしたが、今回はそれより南西部、江戸期において紀伊国の一部であった ”東紀州” 地域からお伝えしようと思います。 古代において国境(くに

海渡る光る二つの観音さまの物語(一体目)ー 三重県

律令制の時代、今の三重県にあたる地域は、北西部の伊賀国と南北を貫く伊勢国、中東部の志摩国、そして熊野の一部がそれぞれ独立した領土として機能していました。 江戸時代になってもおよそ同じ形のまま藩政へと移行しましたが、明治期