海渡る光る二つの観音さまの物語(二体目)ー 三重県
前編でご案内した一体目の観音さまは三重県中東部(伊勢・志摩)の相差町を舞台としたお話でしたが、今回はそれより南西部、江戸期において紀伊国の一部であった ”東紀州” 地域からお伝えしようと思います。 古代において国境(くに
海渡る光る二つの観音さまの物語(一体目)ー 三重県
律令制の時代、今の三重県にあたる地域は、北西部の伊賀国と南北を貫く伊勢国、中東部の志摩国、そして熊野の一部がそれぞれ独立した領土として機能していました。 江戸時代になってもおよそ同じ形のまま藩政へと移行しましたが、明治期
窮乏と節約が生んだ味は市民の誇りとなった – 広島県
昭和20年8月6日、山陽地方の一大中核都市 広島の運命を変える出来事が起こりました。 比するものも無き、この世で最も使われるべきでない狂気の破壊兵器が使われたのです。 たった一発の爆弾で、爆心地を中心とした数百メートルの
桜島見ゆ 篤姫も愛した島津の名勝仙巌園 – 鹿児島県
* 今回お送りする鹿児島県の庭園「仙巌園(せんがんえん)」は、現在コロナウイルス感染拡大抑止に関連して現在 休園中です。(令和3年2月28日(日)迄 予定・延長の可能性有り)ご了承ください。 . 寒がりの私にとって今年の
三猿鎮める地に日本一の山がゆく(後)- 石川県
中世日本の大乱であり その後の戦国時代の端緒でもあったとされる “応仁の乱”、国を二分しての大戦でありながらも11年間の長きに渡って慢性的に続けられたためか、文明9年(1477年)に戦が集結した時
忘れた頃に来るから忘れられない – 宮城県
. 今般 令和3年2月13日23時8分に発生した大型地震による被害を受けられた皆様に心よりお見舞い申し上げます。 今後も余震等考えられますのでどうか安全最優先でお過ごしいただき、一日も早い復興が叶いますようお祈り申し上げ
両翼興県 因縁越えて花開く明日への道 − 群馬県
いかなる集団でも その内実が完全にまとまっているとは限りません。 ましてや その規模が大きくなればなるほど、全員が意識や価値観を共有し尊重し合い ベストな道筋を導き出すことは中々に難しいものです。 新型コロナウイルス感染
北端の岬に見る船玉 異境の神の情景 ー 青森県
地方・地域ごとの歴史や風習に関係する記事を書いていると、その地とは一見繋がりのなさそうな祭事や伝承が息づいていることに驚かされます。 歴史というものは面白いもので、単に地理的、時間的な感覚だけでは推察出来ない、予想外の出
金のなる木 そして悠久の桜(後)- 佐渡ヶ島
「これほどに身の温まる草の実を ひえの粥とは誰かいふらむ」 朝廷権力の復興を夢み そして破れ配流となった順徳天皇が傷心の中この島へ上がった折、島の老婆から振る舞われた”稗の粥(ひえのかゆ)” に感動して詠まれた歌です。
金のなる木 そして悠久の桜(前)- 佐渡ヶ島
皐月(五月)も半ば、季節は花の盛りとはいえ 桜に関しては北海道の一部を除いて最早 過日のものとなってしまいました。 意外なことに”国花” と定められている訳ではない桜ですが、やはり日本人の心に最も