伯耆国 日本最古の鬼の伝承 – 鳥取県
昔話、古の伝承には多くの物の怪(もののけ)が出没するものですが、その中でも群を抜いて登場率が高いのが「鬼」ですね。 一般に鬼とは物の怪のひとつであり、また地獄の眷属ともされますが、その正体に明確な定義が定められているわけ
どこかで聞いた 紙は長~いお付き合い(中)
昭和の時代には現在に比べて “紙” が多様な場面で用いられていましたね。 当時、私が住んでいた家の3軒隣が公設市場*でした。 毎日夕方には母親が買い物に出掛けていたのですが、お店で買う野菜や果物などの多くは古新聞紙や粗製
那岐山の巨神 そして巨神の申し子(後)- 岡山県
美作の山河を整え作り上げた “さんぶたろう / 三穂太郎” 、蛇神・神霊の申し子故の巨神伝説を残して那岐山の土へと還り、文字どおり美作の風土と化しました。 岡山県勝田郡奈義町にある「三穂神社(みほ
那岐山の巨神 そして巨神の申し子(前)- 岡山県
「ダイダラボッチ」日本の民話などに登場する巨人として つとに有名ですね。 「デイダラボッチ」「ダイトウボウシ」そして「大人(おおひと)」など、様々な呼び名で全国各地に語り継がれています。 当イナバナ.コムでも ̶
海無き国の八百比丘尼伝承(後)- 岐阜県
さて、前回に続き海無き国美濃国に伝わる 八百比丘尼伝承をご案内させて頂きます。 今回は前編 羽島よりももっと内陸の山間、岐阜県の中心部分 郡上八幡の名で知られる地、長良川の川音も聞こえそうな “小駄良(こだら
海無き国の八百比丘尼伝承(前)- 岐阜県
「内陸県」日本の中で海に面していない県は全部で8県有るそうです。 栃木県、群馬県、埼玉県、山梨県、長野県、岐阜県、滋賀県、奈良県、 細長い形状をした列島の内陸部、つまり日本という海面より突き出た島の中央部、山で言えば高地
還らぬもの 有間皇子とましららの貝 – 和歌山県
~ 磐代の 浜松が枝を引き結び ま幸くあらば また還り見む ~ ( 磐代の浜にある松の枝を結んだ。運よく無事に戻れたならば またこの枝を見たいものだ ) しかし、この願いが叶えられることはありませんでした。...
山の高みの人魚のお寺 繖山観音正寺 ー 滋賀県
昭和の時代、オカルト指向なテレビ番組が時折放映され、その多くが結構な視聴率を上げたものです。 怪奇な事件や現象が演出よろしく紹介されたものでしたが、いわくありげな物品も色々と登場しました。 その中のひとつに少々醜怪な姿を
食うも食わぬも仏の道 那須野湯本から(前)
5月も後半、暖かさも日に日に増してきました。 例年に比べ異常に早い梅雨入り、そして初夏を間近に控える今日この頃、気温や湿度の変化も大きな季節の変わり目です。コロナ終息への先行きも見え難い中、基礎的な体調管理にも気をつけて
越後の怪傑 黒鳥兵衞と名残り湯の真実 -(後)
凶事の象徴のような不穏の黒雲が立ち込め、季節外れとも思える猛烈な風雪吹き荒ぶ中、越後へと着陣した 加茂次郎義綱 率いる討伐軍は、兵衛の軍勢に果敢に挑んだそうです。 武においては並ぶ者無しと謳われた名将 義綱