その夜は家内に籠もるべし(みねんげさん)- 島根県

「夜歩く」は横溝正史による推理小説、夢遊の内に夜の静寂をさまよう登場人物を中心に書かれた怪奇な物語でした。 小説ほどではないにせよ、昭和も中盤頃までは日も沈むと 辺りは夜の帳に包まれ 用もないのにあまり出歩くものではない

妙異の国から聞こえる妙異の昔話(後)- 和歌山県

古く・・(まぁ地形的には現在もそうですが・・(^_^;)、紀州和歌山の地は紀伊山脈によって、当時の都とその勢力圏である近畿一円から隔絶された場所でもありました。 その紀伊国のさらに奥地、茫漠の山地とその向こうにある無限の

ここは妖怪の里! 道の駅「大歩危」- 徳島県

本日は2017年7月の再掲載記事となります。ご了承ください。 「大歩危」と書いて「おおぼけ」と読みます。 徳島県三好市の山城町、ここは古くから妖怪にまつわる伝承が多く有り その数は110以上にもわたるそうです。 &nbs

失われた大廈 大門の影に佇む者(後)- 京都府

かつて平安の都に屹立した大廈・大門、本日はその後編の一基についてお伝えさせて頂きます。 『朱雀門』 『羅生門』ほどでは無いにせよ高名な大門の名です。 『羅生門』が都の外縁の門であったのに対して、都の中央、天皇の坐す ”大