分かち難き人と病の相克を越えて(前)- 岐阜県
新緑の季節、コロナの中とはいえ軽症化の兆候が見えているためか、各地で賑わった行楽の連休、皆様にはどう過ごされましたでしょうか・・? 願わくば この反動でまた感染の波がぶり返さないことを願うばかりです・・。 辛い状況であっ
不落の城は琴の海の畔に静かに佇む – 長崎県
長崎県ほど複雑な地形を有する都道府県は、他に見当たらないのではないでしょうか。 鉞(まさかり)を持つ青森県、琵琶湖を抱える滋賀県、その他にも奇勝な姿の海岸線を持つ県などがありますが、長崎県の地形には独特なものがありますね
青田うるおす水神は今年も揚水車を回す – 福岡県
罔象女神(みつはのめのかみ)は 流れる水を司る女神さんです。 井戸の神さまともいわれ、製紙時の水に関わるところから紙漉きの神さまと祀られることもあるそうで、また、姉妹ともされる埴安姫神(はにやすのめのかみ)とともに厠の神
暴虐の徒か反骨の戦士か 鎮西八郎大蛇退治 – 佐賀県
本日は2019年の再掲載記事となります。ご了承ください。 なるべく有名ではない民話や伝承をお届けできるように 平生気をつけているのですが、恐縮ながら今日は佐賀県に伝わる少々メジャーな伝承、鎮西八郎(ちんぜいはちろう)にま
早地峰の里に座敷童は今も息づくのか – 岩手県
「旧家にはザシキワラシという神の住みたもう家少なからず。この神は多くは十二三ばかりの童児なり。おりおり人に姿を見することあり。・・・この神の宿りたもう家は富貴自在なりということなり。」(柳田國男 / 遠野物語)より 明治
三つの時のキーワードから見る長浜の小史 -(後)
寒い日が続きます。日本海側、北関東・東北・北海道と今年は雪も多く、東京や静岡でも何度か大雪警報が出される始末・・。雪深い地方にお住まいの方はくれぐれもご注意いただければと思います。 滋賀県の北部も雪の多い土地柄であり、特
漸悟の道 衛門三郎による遍路のはじめ(後)
年間を通して温暖な気候、町中に多くの緑を抱えながらも人口50万人、四国最大の規模を誇る 衛門三郎のふるさと愛媛県松山市。 今や四国瀬戸内圏において中核を成すこの町も、衛門三郎が生きた時代には鄙びた地方の一里であったのでし
漸悟の道 衛門三郎による遍路のはじめ(前)
※ 本日のお話は、もしかすると “四国お遍路” を よく知られる方には常識的な話題かもしれません、記事にしておいて何ですが・・すみませんw m(_ _)m。 今から30年程前に原作発
霊異眠る社に今は梅の花が咲く – 佐賀県
奈良時代、第45代にして帝を務められた聖武天皇は 大変に繊細な心の持ち主であったように思えます。 全国各地に国分寺の設置を図ったり、奈良 東大寺の大仏造立の詔を出して国家鎮護を祈念しましたが、これは 天然痘の大流行をはじ
真っ黒々 墨かけ合う九鬼の奇祭ニラクラ – 三重県
先月、18日にご案内した「三聖人に縁紡ぐ岩屋寺 弁天稚児の羽衣 – 愛知県」で登場しました九鬼嘉隆(くきよしたか)、 志摩国(現在の三重県東部)を領地に覇を奮った戦国大名であり、特に織田信長や豊臣秀吉の配下で屈強の水軍を