「獺」さて何と読みますか?「獺」のお話し − 富山県
お正月の3日 香川県の記事で’狸’ にまつわるお話をお届けしましたが、今回は「獺」のお話です。 「獺」普段使うことの無い文字なので「?」の方もおられるかもしれませんが「かわうそ」と読みます。漢字に強い方ならまだまだ初級レ
岡山県 民話 – 道心坊のおはなし
「道心坊」(ドウシンボウ)という言葉の意味を辞書で紐解きますと、1. 成人後、仏門に入った者。2. 僧形をして物乞いをする者。などとあります。3.に何故か – 網元制のもとで、漁夫が漁獲物の一部をくすねること
富山県 民話 – 往来を導く 橋地蔵
「橋地蔵」というちょっと変わった名のお地蔵さまのお話し さてさて今は昔、富山は上市の とある村に三叉になった路がひとつあったそうな 三叉に分かれた路なぞ ここでなくとも国じゅういたるところに有るもんじゃが、この三叉路は少
沖縄県 常夏の島で開かれる お化け屋敷「のっぺらぼう」
暑い季節の到来とともにやってくるのが怪談イベント、時代が変わり高度なテクノロジーが行き渡った現代にあっても いまだ幽霊やお化け、超常現象などの話題は人々の関心を惹きつけてやまないようで、人の心のどこかにあるダークネスな部
鹿児島県 民話 – 猿ヶ城の朱塗観音
梅雨の季節がやってきました。ご存知のとおり日本は多雨の国で年間降水量1700mmは世界平均の2倍にもなるそうです。近年では温暖化の影響かそれとも生活圏の舗装率が増えすぎたためか昔のように毎日々々シトシト降ったり、また、夏
大阪府 民話 – 門真の愛猫 ガラスケ
大好物は‘かつおぶし’!・・とくればネコ、ですがこちらのネコさんはかつおぶしに続いて‘れんこん’‘くわい’となかなか通な好みをもっているようです。その上変わった鳴き声で鳴き人に向かって愛想よく手招きまでするとなれば人気の
京都府 民話 – 牛飼いの五郎兵衛はん
さてさてころりん 京は丹後の地に伝わるお話し 牛飼いの五郎兵衛はん ある日、牛の背に米俵をくくり付けると峠を越えて海に近い岩滝の町まで売りに行かはったそうな。 朝の早うから出かけたもんやから お天道さんが傾きかけた頃に
福島県 民話 – 弘法大師と犬
真言密教の開祖、弘法大師 / 空海の偉業を語る伝承は日本各地にみる事が出来その数は三百とも五百とも言われています。弘法大師と言えば仏法の徳のみならず、初期平安朝の三筆と呼ばれる程の書家でもあり`書’に関わる逸話にも枚挙に
石川県 民話 – 五十文の受取状
さても今は昔の不思議な話し 中能登の小竹という村に ごえ という名の婆さまが住んでおったと 婆さまは長く独り暮らしで又ほかに身寄りもなかったので畑仕事も一人で済まさねばならず、その暮らしはまんで貧乏なもんじゃった。しかし
奈良県 民話 – 飛倉(とびくら)後編
はてさて、あてが外れて恥をかきヤキモキしながらその日を過ごした長者じゃったが・・ ところがどうじゃ、その翌日になるとその空飛ぶお椀がまた長者の前へとふわふわ舞い降りてきたではないか。 「二度と来るなと言ったはずじゃ!この