八乙女に導かれし皇子 そして修験の頂(後)

役行者によって始められたとされる修験道ですが、東北の地 出羽三山における修験道開山はひとりの皇子によってなされたと伝えられています。 八乙女の舞う浦へ辿り着き、浮世の煩いを離れ日々の修行へと身を投じた皇子、されど その道

日本のデンマークに花咲く夏の一日 – 愛知県

蟹の形に似ていると言われる愛知県、そのほぼ中央部に走る “矢作川(やはぎがわ)” の水路から分水し、岡崎平野一帯に恵みの水をもたらしているのが「明治用水」です。 水源に事欠き、一面手付かずであった

その夜は家内に籠もるべし(みねんげさん)- 島根県

「夜歩く」は横溝正史による推理小説、夢遊の内に夜の静寂をさまよう登場人物を中心に書かれた怪奇な物語でした。 小説ほどではないにせよ、昭和も中盤頃までは日も沈むと 辺りは夜の帳に包まれ 用もないのにあまり出歩くものではない

植物学の父は無垢な笑顔で我道を歩んだ – 高知県

シンガーソングライター 中島みゆきさんの歌「地上の星」ではありませんが、世に大きな足跡を残しながら、あまり人々に顧みられない・・というか、あまり知られていない偉人というのは思いの外おられるようで、本日 ご案内する人物も、

山中佇む静寂の社には魔法が宿っている? – 岡山県

イナバナ.コム では民話・伝承をはじめ、往古の歴史に通ずる記事も多いため 現代の都道府県名に加えて、古の令制国(律令制によって定められた国家地域)の名も頻繁に登場します。 飛鳥時代の終盤、”それまで土地ごとの

妙異の国から聞こえる妙異の昔話(後)- 和歌山県

古く・・(まぁ地形的には現在もそうですが・・(^_^;)、紀州和歌山の地は紀伊山脈によって、当時の都とその勢力圏である近畿一円から隔絶された場所でもありました。 その紀伊国のさらに奥地、茫漠の山地とその向こうにある無限の

静山、紫陽花の小径に千年の昔日を辿る – 奈良県

気候変動の影響でしょうか、近年では季節の訪れ方も以前に比べて少々足早、その上 突発的・変動的に現れるような気がします。 寒がりな私にとって冬の寒さは相変わらずですが、やはり総体として年間の平均気温上昇は否めず、九州から西