イナバナ.コムは日本の歳時・風物などをお伝えするサイトですので、本来は日本で規定された期日で記事にするのが筋なのですが、本日は “発祥となる” アメリカで制定された期日を基にご案内させていただきたいと思います。
理由(1)日本で規定された日付もその語呂は英語から来ているため
理由(2)日本での日付はかなり先なので、その日が来る頃にはネタのことを忘れていそうだから・・(^_^;)
・・ということで、海外 / アメリカ版の日付は “8月13日”。
その日は「左利きの日」なのだそうです・・。
左利き・・。言うまでもなく左手が利き手のこと、またその特徴を持った人のことをいいます。
そして「左利きの日」は1976年に設立されたアメリカの団体「Lefthanders International」によって、設立記念日でもある8月13日とされました。 提唱者はディーン・R・キャンベル(Dean R. Campbell)氏。
元々キャンベル氏が経営していた “左利き用品専門店” 開店の記念日でもあったようで、開店の1年後同日に提唱団体を立ち上げたそうです。
(注:日本語版Wikipediaに別の発祥事由が掲載されていますが、誤認であるという意見があります。)
因みに日本における「左利きの日」は “2月10日” とされているそうで・・。 これは2月10日[0210]を[レ・フ・ト / Left]に当て込んだ語呂であること。並びに8月13日はお盆時期に当たるため認知効果に薄いであろうことからだそうです。日本ならではの対処ですかねw。
キャンベル氏が左利き用品専門店を運営し、提唱団体を立ち上げた理由は明白、世界の約10%程を占める左利きの人たちの不遇改善とその認知を訴えたからに他なりません。
未だ社会的な構造や応用が未成熟であり、左利きの人たちは不便を余儀なくされることも多いと聞きます。 私の周囲に居られる左利きの方から悩みを聞いたこともあります。
右利きの人が絶対的多数であるため、その対応が後手に回るのは止むを得ない部分もあるのでしょうが、何事も改善を目指すのであれば先ずは社会的な理解と認知が必要ということでしょうね。
そもそも何故 “左利き” なのでしょう?
・・というのは “右利き” の人間の感覚であって、言い換えるなら “何故 右利きが多数” なのでしょう?
(世界的に見て右利きの人が約90%、左利きの人が約10%)
残念ながら右利きについても左利きについても、その発現に関わる明確な理由は現代の科学でも解明されていません。
現時点、遺伝要素に因を発するという見解がやや優勢といわれていますが、その考察に基づく試験を重ねても充分納得できるような統計結果が得られないというのが現状です。 右脳・左脳による生体機能分担によるものとの考えも古くからありますが、確証には至らず・・。
また後天的な環境要因に起因するという考察も否定できない事実ですが、こちらもまた決定的な証左とは言い難い状況です。
生後6ヶ月から24ヶ月の乳幼児には既に両手の使用に対する偏向性が見られ、その発現は(環境的な作用も捨てきれませんが)右利き優勢となるようです・・。
それどころか、とある一説に5000年前(日本でいうなら縄文時代)には既に(現代とほぼ同じ)90%の人が右利きであったろうという見解もあり(洞窟壁画や土器からの判定)、そこに何らかの秩序や有意性があろうことは想像できるのですが・・。
ところが さらに昔、100万年レベルの太古の時代にまで遡ると今度は右利きが50%(つまり利き手というものがない)と想定されるそうで・・(ここまで来るとかなり想像の度合いが増えますが)
このことから説の提唱者としては、人類が(原始的な)道具を手に入れたことと それによる社会変化。さらに言語の発生と発達によって左脳が強化されたことによる右半身の多機能化が、右優勢につながったのではないかという見解なのだそうです・・。
まぁあくまで数ある説の中の一つですが、相応の説得力はあるようにも思えます。 人間の身体や精神が完全に左右対称・平衡のままに進化するのであれば、そこに偏りは発現しないはずですから。
しかし現実、全ての人間に偏向性は存在し しかも偏りに一定の多寡が現れるのは何らかの理由があるのでしょうね・・。
ともあれ、進化の歴史や生態学の見解がどうあれ、今現在左利きの人たちが一定量の不自由を囲っているのは事実です。
戦争や迫害・災害といった生存に直結する喫緊の課題とは捉えられにくいので後回しにされがちですし、世の大半は経済性を基盤に動くので難しい面もあるでしょうが、社会的な発展・成熟を謳うのならば よりユニバーサルな仕組みや商品開発を視野に留めるべきでしょう。
貴方は右利きでしょうか? それとも左利きでしょうか?
そして貴方の隣りに居られる方はどうでしょう?
ほんの小さな認識と気遣いが、より豊かな社会を築く一歩になるかもしれないのです・・。





