幽塞の冷涼それとも開放の熱砂 – 高知県

四国山地を背に、土佐湾を懐に抱いて扇形に広がる高知県。 西は豊後水道に接し東は紀伊水道にも近く、それぞれの海域を通じて様々な文化を吸収・醸成してきた土地柄。そこに確固たる郷土愛が相まって豊かな風土を築いています。

高知といえばこの人達と挙げられる坂本龍馬や岩崎弥太郎、板垣退助、吉田茂(出馬)など、名だたる志士を輩出したことからも この国の気質が知れようもの。

仰ぎ抱かれる山々や渓谷、眼前に広がる無限の海原、神秘で苛烈な大自然が彼らの志を育てたのでしょう・・。

 

まぁ世に名を残す特別な人々の話はここまで・・。
とりあえず今は6月の末から早、猛烈な暑さの続くこの夏をどう過ごすかのお話です。(^_^;)

楽に安全に快適に、そして安価に過ごすならエアコン付けて家で寝てるのが一番・・。しかしそれではここで記事が終わってしまいます。暑い中でも外に出るネタを書かなければなりません。

ということで、本日は四国高知県中央部から身も心も冷涼な “ケイビング体験” 。さらに一転 身も心も焦がすほどの海水浴スポットのご案内を順にご案内していきたいと思います。

“ケイビング” とは何ぞや? と問われれば “洞窟探検” のことになります。 山口県の秋芳洞や岐阜県の関ヶ原鍾乳洞のように、昭和の時代からよく知られた洞窟観光などが含まれることもありますが、よりリアルな冒険要素の強い洞窟探検行為に振られた言葉です。

とはいえ、本物のケイビングは専門の装備はもとより、積み重ねられた経験・技術に裏付けられる かなり危険なアウトドアスポーツ。安易にご紹介できるものでもありません。

観光の楽しみとチョッとした緊張感が程良く両立したイージーケイビングで 冷涼のひとときを過ごしてみましょう。

 

『伊尾木洞(いおきどう)』 安芸市伊尾木

上述の岩崎弥太郎生家から南東に数キロメートル。 国道55号線にも程近く、天然の浸食洞窟にも関わらず居住地の一角、随分と手軽な場所に立地しています。

国道脇の駐車場から徒歩アクセス、入場料を払い少し歩くと姿を現す洞穴は高さ約5メートル、幅3メートル、延長は数10メートル程。
こう書くと知れたレベルの洞窟のように感じるかもしれませんが、その洞壁には時折貝殻などの化石が発見されます。

そう、ここは100万年程前まで海の中であったそうで、それが地殻活動により隆起して陸上となった場所なのだそうです。 さらに小高い丘の部分が山からの流水に侵食され貫通し今の姿になったのだとか・・。

ゆえに現在でも洞窟内には浅瀬ながらも川が流れており、その上 通路などはあまり整備されていないため、雨の後などは濡れずして洞窟をくぐることは難しいこともあるようです。

 

入り口で長靴を貸し出してくれますが(無料)、川の流量が多い時には長靴内に浸水することも少なからず足元もおぼつかないため、スカートやワンピース姿の女性などには余程の注意が必要かと思われます。

喜んで良いのかどうか微妙ですが、ケイビング風の感覚を味わえる一瞬・・ですかねw。

数10メートル程とはいえ年間を通して穴内気温20℃。今の季節なら充分な冷涼。その上身体を濡らしてくぐり抜けた洞窟の先には国指定天然記念物である「伊尾木洞シダ群落」が広がります。

木漏れ日が差しながらも樹木の影に覆われた渓谷は、そこが国道や人の生活圏から離れていない場所であることを忘れてしまうほどの幽塞と神秘さ。 ふと昔見た有名なアニメ映画を思い出しそうな光景ですね・・。

一ヶ所にこれほどのシダが群生しているのは国内でも珍しいそうです。 2022年に当ブログで記事にさせていただき、2023年にNHKドラマ「らんまん」のモデルとなった植物学者 “牧野富太郎” も、ここで知見を深めたのでしょうか・・。

 

本日はマイナー要素の強い「伊尾木洞」と「シダ群落」の方をご案内しましたが、より大型でメジャー、観光的見どころを求められるなら高知県香美市の『龍河洞(りゅうがどう)』でしょう。

全長4キロの内1キロメートルが観光用として公開されており、通路・ライトアップなど整備も行き届いています。

日本三大鍾乳洞の一つともされ神社も坐し、また専用道具も用意された “ケイビング体験コース” も用意されているそうです。

こちらの方が一般的にはお勧めの洞窟体験・真夏の涼なのでしょうが、そこは書き手の好みというか偏固さゆえとご甘受ください
(^_^;)

 

伊尾木洞と龍河洞との距離は40キロほどでしょうか。

その間には真夏の熱砂・白砂、大洋をそのまま楽しむ海水浴場付き『道の駅 やす』+『ヤ・シィパーク』が立地しています。(香南市夜須町)

リゾートビーチさながら太平洋を眼前に、SUP(スタンドアップパドルボード)やボードウォークそしてキャンプサイトなど、アツい想い出作りを望まれる方にはうってつけの道の駅。地元直産の品々や子供向けの施設も備えられているので、ご家族連れにも有効でしょう。

そして最後にもう一つだけ・・。 この「道の駅 やす / ヤ・シィパーク」の程近くに とても珍しいものを見ることができます。
南東へ600m程移動したところにある “手結港(ていこうこう)” には1本の橋が架かっていますが、一日に6回 計7時間程の間しか その橋は渡ることができません。
橋の名は『手結港可動橋』。外湾と内港をつなぎ遮る片側跳ね上げ式の架道橋です。 両上げではなく片上げなので立ち上がった姿は中々に豪壮な景観。観光客の人気撮影スポットにもなっているそうです。

太陽の季節に幽玄の涼を求めるか、敢えて歓喜の熱を求めるかは貴方のお心次第・・。 身体にも気持ちにも栄養ある時間をお過ごしください・・。

『伊尾木洞』安芸市観光協会サイト
高知県安芸市伊尾木117

『龍河洞』公式サイト
高知県香美市土佐山田町逆川1424

『道の駅 やす』公式サイト

『ヤ・シィパーク』公式サイト

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください