タータターン♪ タタ-タターン♪ タ-タ-タータターン♪
懐かしき「暴れん坊将軍」のテーマ(のつもり)です。(^_^;)
1978年(昭和53年) から2003年の足掛け24年832回、”XII”(12作目)まで続く長寿作品・人気番組となったことはご存知のとおり。(他にもスペシャル編あり) この番組で事実上の人気俳優となった松平健さんの代表作ともなりました。
25歳で始まった将軍さま役も”XII”放送時には50歳、モデルとなった史実の徳川吉宗(将軍就任期間32〜61歳)には及びませんでしたが、ドラマプレミアムで「新・暴れん坊将軍」も放送されたことからそれも上回りました。 テレビの中の将軍さまは永遠なのかもしれません。
何でこんな書き出しになったかというと、「暴れん坊将軍」のオープニングのあのシーンが一番に思い出されたからです。
健さんもかなりお若い姿ですが・・w、格好いいですよね。
実際に騎乗されているのもご本人、というのがまた渋いです。
将軍さまが白馬に乗って砂浜を駆け抜けるという状況は、史実ではあまりなかったと思いますが、快活な主人公を演出する象徴的なシーンといえましょう。
この躍動感溢れるシーン(砂浜競馬)を間近で観覧できるイベントが鹿児島県いちき串木野市の照島海岸で開催されます。
『串木野浜競馬大会』
この大会、正式名称は「串木野浜競馬大会」といいますが、地元では昔から「浜競馬(はまけいば)」の呼び名で親しまれてきました。
照島神社の祭礼行事の一環として行われるもので、歴史をさかのぼると江戸時代の頃にはすでに“浜で馬を走らせる”習わしがあったと伝えられています。海とともに暮らしてきた土地柄らしい、実に豪快で伸びやかな伝統行事ですね。
そして、この浜競馬の背景には、現代ではあまり耳にしなくなった 「荷馬車組合」 の存在があります。
これがまた実に味わい深い。
かつて串木野は港町として栄え、物資の運搬には馬が欠かせませんでした。荷馬車組合は、港と町を結ぶ物流の要として、馬とともに働く人々の組織だったのです。
馬は単なる“働き手”ではなく、生活を支える相棒であり、誇りでもありました。
その馬たちの健脚を祈り、日頃の働きをねぎらう意味も込めて、浜で馬を走らせる行事が行われた――これが浜競馬のルーツのひとつとされています。
現代の浜競馬は、伝統を受け継ぎつつも、観光イベントとしての魅力も兼ね備えています。
まず何より、砂浜を全力疾走する馬の迫力。
これが想像以上にすごい。
砂を蹴り上げながら一直線に駆け抜ける姿は、テレビの時代劇で見る“砂浜疾走シーン”そのもの。
いや、むしろ生で見ると、砂の飛沫、馬の息づかい、地面を震わせる蹄音が全身に伝わってきて、映像では味わえない臨場感があります。
観覧席との距離も近く、馬が目の前を通り過ぎる瞬間は思わず息を呑むほど。
「こんなに近くで見て大丈夫なの?」と思うくらいですが、そこはしっかり安全管理されていますのでご安心を。
そして、浜競馬の魅力は“参加者の雰囲気”にもあります。
出走するのは、地元の乗馬愛好家や農家の方々、さらには遠方から参加する馬主さんまでさまざま。
本格的な競馬場のような“プロの世界”とは違い、どこか素朴で温かい、手づくり感のある大会です。
レース前には、馬のたてがみを整えたり、砂浜の感触を確かめたり、参加者同士で談笑したりと、和気あいあいとした空気が漂います。
しかし、ひとたびスタートの合図が鳴れば、表情は一変。
馬と人が一体となって砂浜を駆け抜ける姿は、まさに真剣勝負そのものです。
観客も自然と声援が大きくなり、ゴールの瞬間には拍手と歓声が巻き起こります。
この“参加者と観客が一緒に盛り上がる感じ”が、浜競馬ならではの魅力といえるでしょう。
では、実際に観覧するにはどうすればいいのか。
ここも気になるところですよね。
会場となるのは いちき串木野市・照島海岸。
照島神社の鳥居をくぐり、海へと続く道を抜けると、広々とした砂浜が広がっています。
当日は案内看板やスタッフの誘導があるので、初めてでも迷うことはありません。
観覧は基本的に 無料。
砂浜の好きな場所から観ることができますが、レースが始まると人気の場所はすぐに埋まるので、早めの到着がおすすめです。
特に、スタート地点とゴール地点は迫力が段違い。
写真を撮りたい方は、砂が飛んでくる覚悟で前方へどうぞ。
アクセスは、JR串木野駅から車で約10分ほど。
駅から会場までの臨時バスが出る年もありますが、開催年によって異なるため、事前に市の公式情報を確認しておくと安心です。
駐車場は周辺に臨時スペースが設けられますが、混雑するため早めの行動が吉かもしれませんね・・。
浜競馬は、ただ“馬が走るのを見る”だけのイベントではありません。
海風を感じながら、地元の人々の温かさに触れ、歴史の息づかいを感じる――そんな体験ができる貴重な行事です。
かつて荷馬車組合の人々が馬とともに生きた時代の名残が、今もこの浜に息づいている。
その伝統が、現代の人々の手によって大切に守られ、未来へと受け継がれている。
そう思うと、砂浜を駆け抜ける馬の姿が、ただの競走ではなく“文化そのもの”のように見えてくるのではないでしょうか。
「暴れん坊将軍」のオープニングで胸が高鳴ったあの感覚。
あの疾走感と爽快感を、今度はぜひ“生の砂浜”で味わってみてください。
照島海岸の浜競馬は、きっとあなたの心にも強く刻まれるはずです。



