春爛漫の風吹く中のんびりした旅に思いを馳せて・・。 とはいうものの何かと忙しい昨今。
いや、それでも少しの間だけでもリフレッシュしたい・・!。 首都圏から日帰りで満喫できるスロー&リラクゼーションな旅行は如何でしょう?
トロッコ列車と言えば客車車両の屋根や上半分を開放型にした車輌。 人気の観光鉄道で京都嵐山の嵯峨野観光鉄道などが知られていますが、日本国内だけでも既に30路線を数えるほどになっており、多くの自治体で観光資源の要として注目を集めています。
千葉県市原市に本社を置く「小湊鐵道株式会社」によって運行される`小湊鉄道線’、首都圏の近くにありながらも電化されていない単線の路線で、駅舎、車両、その他の施設などこの時代にあって今なお昭和の面影を良い意味で残し、ゆったりとしたノスタルジックなイメージにはファンも多い地域鉄道です。
五井機関区・車両基地においては、大正・昭和にかけて活躍したSLや車齢100年を超える貴重な車輌も保存展示されているなど、鉄道マニアからも熱い視線を浴びています。
この`小湊鉄道線’の中で上総牛久 – 養老渓谷間を走る列車が「里山トロッコ」の名で運行されている観光列車。2015年から運行が開始されました。
「里山トロッコ」の特徴はまず何と言ってもそのスタイルではないでしょうか。本物と見間違うばかりの蒸気機関車スタイル! しかし、黒光りするスチームアッパーの中の動力は最新式のディーゼルエンジン! そのモチーフは昔`小湊鉄道線’で実際に運行されていたドイツ、コッペル社製蒸気機関車だそうです。
トロッコ列車の多くがその起源を旧世代の鉱物運搬車に持っており、非電化路線である事を上手く利用したレトロなデザインで改装される事が多いですが、その中でも特に目を惹くナイスなデザインで 2017年度の「 グッドデザイン賞」をも受賞しています。
動力車に連なる客車はグラスルーフの屋根の普通車が2両、開放型の展望車が2両の計4両が交互に連結され自然豊かな田園地帯を全線4駅(通過駅有り)を約1時間かけて走ります。途中停車駅のホーム販売や沿線風景、そして切通(きりとおし)と呼ばれる山肌あらわな切削トンネルの景観などを楽しみながら下り終点「養老渓谷」の自然を堪能できるでしょう。
上でも書きましたが「里山トロッコ」を含む`小湊鉄道線’は昭和時代の資産、景観が多く残されており、昨年5月にはその施設22ヶ所が国の登録有形文化財に指定されています。
電車、バスとも首都圏からのアクセスも良好で駐車場の空きさえ有れば車での往来も可能。
トロッコ列車の楽しみに、又、昭和の香りを求めての気ままな散策にとスローライフな一日を満喫するのもたまには良いかもしれません。
* 公式・正式名称「小湊鉄道」、一般名称「小湊鐵道」です。
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