春爛漫にそそり立つ白き大壁の楽しみ – 富山県

今年は3月に入って間もなく暖かな日が続き、毎年 “お水取り” を指折り数える寒がりな私でも、それを忘れてしまうほど早い春の訪れを迎えました。 おかげで、桜の開花や見頃も急ぎ足になってしまい、花見の調整に追われた方も多かったのではないでしょうか。

例年ならば スキー・スノボなどウィンタースポーツの終盤期であったはずの寒冷地でも、異常な早さの雪解けで早々と営業を終了してしまったスキー場も少なくありません。

天候・気候というものが人の手でどうこう出来るものでない以上、多少の苦楽はやむを得ないとはいうものの・・、寒過ぎるのもまた暑過ぎるのも色々と困ったものですね・・。 因みに今年の夏もかなりの猛暑になることが予想されているそうなので、今の内から体力作りと暑さ対策の検討をされておくのが良いかもしれません(^_^;)

 

30年から昔の話になってしまいますが、会社の慰安旅行で富山県 “黒部” を訪れたことがあります。

いわゆる “観光バスを使っての団体旅行” であり、ありがちな “有名処” を予定どおり次々に巡るという “消化ツアー” でもあったわけですが、それでも「黒部ダム」の威容、黒部の自然の壮大さに大きな感銘を受けたことを憶えています。

 

その会社は年の暮れから翌年4月の末辺りまでが、一年の中で最も繁忙期であったので、ツアーに出掛けたのはゴールデンウィークも明けた 5月も中頃でした。 それでも展望台広場の周辺にはまだ沢山 雪が残っていて、ここが人里離れた山間高地であることを再認識したものでした。

 

そして もうひとつ、想い出深く記憶に残っているのが『雪の大谷』、”立山高原道路 / 立山黒部アルペンルート” の一区間でしょうか。 高さ10メートル以上にもなる雪壁、その間を縫って走るバスの中から見る非日常の景色は、忘れ難い経験となりました。

現在に比べて 当時はまだ道幅も狭く、歩行者への開放イベントも始まるかどうかの頃だったように思います。 何せバスの窓から見る雪壁もかなり間近で迫力ありましたしね・・。

その「雪の大谷」、春先2月頃から進められた除雪工事も終え、この4月15日(土)から全面開通、多くの観光客を迎えています。

同時に、今年30周年ともなる『立山黒部・雪の大谷フェスティバル』も始まって、いよいよ黒部アルペンルートの春到来!といったところでしょうか。

 

『雪の大谷フェスティバル』は 4月15日(土)〜6月25日(日)の会期を前後に分けて行われます。

前半4月15日(土)〜5月21日(日)までは「雪の大谷ウォーク」を中心に、1stステージ “みんなで楽しむユキアソビ” を開催。

実際にスコップを使って雪道を掘り進めてみる「くずそうユキカベ!つくろう新しいミチ!」、大谷外縁から立山連峰の絶景を見晴らす「パノラマロード」、雪上でひとときのティータイムを楽しむ「立山ユキテラス」、そして、歩行者専用ミニ大谷「雪の回廊」や「雪の洞窟」など、子供から大人まで一日楽しめそうなイベントが盛りだくさんですね。

画像 © 立山黒部アルペンルート / 立山黒部貫光株式会社

そして 後半、5月22日(月)〜6月25日(日)2ndステージ “◯◯を見つけよう” を合言葉に、初夏を迎える立山の大自然をテーマとしたフォトイベントが目白押しとなっています。

雪も薄れゆき、新緑に萌えはじめる “立山室堂平”。僅かに残る雪氷を押し分け快晴の空を映す “みくりが池”、 そして夜には満天の星空が広がる黒部の星天井をカメラに収めれば、きっとかけがえのない宝物になるのではないでしょうか…。

 

黒部ダムの威容と立山無限の大自然という、比較的メジャーなご案内の今回イナバナ.コムでしたが、最後にもう一報。

“富山鉄道立山線” と “立山ケーブルカー” が連絡する “立山駅” に隣接する博物館「富山県立山カルデラ砂防博物館」において、特別展『春の立山 雪の壁のひみつ』が開催中です。

「春の立山の風物詩「雪の大谷・雪の壁」に隠された秘密を紹介します。」・・と、少々 謎に包まれたコピーですが、具体的な展示内容も秘密? 明らかにされておらず、それが却って興味を引き込みます。

一説には、膨大に降り積もった大谷の雪に、階層ごとに含まれる成分から、立山のみならず大規模な気候を見据えた、大気の組成をはじめ様々な情報が得られるのだとか。 世界屈指の積雪量を誇る立山地域の “何故?” に、気象学・自然地理学の両面から迫る興味深い内容となっているようです。

肌で感じ感動する行楽とともに、それら無限の大自然を形成・維持してゆく雪や気候・地勢の不思議を学べば、黒部・立山をより深く楽しめるかもしれませんね・・。

 

『2023 立山黒部・雪の大谷フェスティバル』 立山黒部アルペンルート公式サイト

「1stステージ “みんなで楽しむユキアソビ” 」 2023年4月15日(土)〜5月21日(日)
「2ndステージ “◯◯を見つけよう” 」 2023年5月22日(月)〜6月25日(日)

特別展『春の立山 雪の壁のひみつ』 富山県立山カルデラ砂防博物館 公式サイト
会期:2023年4月14日(金)〜5月21日(日)

 

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