よみたんのランタン 燈火満ちる琉球の夜 – 沖縄県

© 体験王国むら咲むら 様

沖縄県の中部、地図で見るなら本島の腰にあたる部分とでも言いましょうか、読谷(よみたん)の村があります。 ほぼ例外無く過疎化が進んでいる全国の地方小自治体の中にあって住民約3万9千人と、日本で最も人口の多い村といわれ地域人口密度においても3番目、賑わいの声絶えない南国の里として知られています。

読谷村に限らず沖縄県の人口増加率は全国1位だそうで、国内で下から4番目という小さな県面積に総人口は約146万人と全国25位、人口密度に至っては京都府を遥かに凌ぎ兵庫県にも迫る全国9位と限られた地勢に多くの人々が生活し、また出生率も増加の一途を辿っており、過疎化・高齢化に悩む多くの自治体からは何とも羨ましい状況・・。

これには幾つかの事情があるようで、人口増加については本土からの移住者が増えたことが一因にあるそうで、元々南国リゾートのイメージが高く沖縄ならではの安らかな風土、そして税制を含めた経済の安定性に魅力を感じる人々が後を絶たないせいでしょうか。
2011年に発生した東日本大震災により、沖縄を第二の故郷と移住を決断された東北県の方々も少なからずおられるそうです。

 

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つまり、この人口増加は読谷村だけではなく、沖縄の中心地である那覇市を取り巻くようにベッドタウン状の地域が増加傾向にあるということ。

長寿県に分類される沖縄県ですが、当然 高齢者のみでの未来は難しいので、その意味でも新規人口の増加に伴う出生率の上昇は希望に繋がるものでしょうか。
願わくば都市部周囲のみならず、過疎化が進む本島周辺の離島にも良い影響が及ぶと良いのですが・・。

沖縄は人と人の横の繋がりが強い風土があり、それが地域としての安定と発展に寄与している側面も大きいので、地域色を大事にしながら新旧の住民が渾然一体となって未来の沖縄を創造出来れば、理想の地域勃興シミュレーションとなるかもしれません。

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さて、この読谷村で今や風物詩となったイベントが『よみたん夜あかり-琉球ランタンフェスティバル-』 琉球ランタンと呼ばれる仄かな そしてエキゾチックな灯りで彩られた読谷の夜景が、訪れる人を暖かく迎えます。

一般に知られるイルミネーションとは少々趣きを異にし、オリエンタルな情緒に満ちた琉球文化ならではの風情を肌で感じられる貴重な体験であり、地域色に溢れた楽しくもディープなイベントと言えるのではないでしょうか。

 

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琉球ランタンとは他の地域で言うならば 要するに “提灯” のことになります。 多くの神社仏閣に連なる夜の祭礼や行事・夜店等では “提灯” が用いられますが、琉球ランタンはその造型に、より大陸文化の面影が見られるようです。

“提灯” とはその文字のとおり手に “提げる灯り” 携行式の照明なわけですが、中国に於いては “灯籠(タンロン)” と呼ばれ、日常的なものはもとより、より装飾性に優れたものが珍重され宮殿や祭礼を彩る(いわばシャンデリアのような)印象がより強調されています。

一般的に “提灯” には “横輪” と呼ばれる竹ひごの輪が胴内に張り巡らされ、これのおかげで不使用時には折り畳める構造になっていますが、祭礼 “灯籠(タンロン)” では利便性よりも耐久性や形状の保持のために “縦輪” を優先することも多く、琉球ランタンにもその影響が見受けられることが少なくありません。


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『よみたん夜あかり-琉球ランタンフェスティバル-』のメイン会場は 『体験王国むら咲むら』 ここは平成5年 東山紀之さん主演で激動の琉球史記を綴った、NHK大河ドラマ「琉球の風-DRAGON SPIRIT-」の舞台となりオープンセットが建てられました。

撮影終了後、施設は読谷村に譲渡されたのですが、地域振興のための活用を模索され「南海王国 琉球の風」を開園、平成11年に より琉球文化に踏み込んだ体験型テーマパーク『むら咲むら』としてリニューアルオープンしました。

精緻に造られた中世琉球の建物や風物を味わいながら楽しめるテーマパークは稀有であり「ランタンフェスティバル」にうってつけの会場と言えるでしょう。

因みに大河ドラマ「琉球の風-DRAGON SPIRIT-」の次作が、奥州藤原氏の興亡を描いた「炎立つ」であり、そのオープンセットを利用したテーマパークが昨年11月にご紹介した「えさし藤原の郷」です。 大河ドラマはそれに関連してふたつの地域に話題と施設を遺したことになりますね。 リンク

 

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イベントでは 3000基のランタンによるイルミネーションだけでなく、往古の琉球文化を表したランタンオブジェ、ランタン人形の展示、ランタンステージの開演やプロジェクションマッピングの上映、地場フード豊かなランタンカフェの開店、各種コンテストやスタンプラリーの開催など多種多彩な内容が目白押し。

“沖縄の冬” と聞くと何やら暖かそうに思えるのですが冬は冬、夜ともなれば それなりに冷え込むそうです。 暖かい服を一枚余計に羽織って訪れれば そこは時間を超えた琉球の里。

単なる観光だけでなく沖縄が培い育んできた風土や文化をより深く味わって頂ければと思います。

 

© 体験王国むら咲むら 様

 

『 よみたん夜あかりプロジェクト~琉球ランタンフェスティバル~』 公式サイト

『 体験王国むら咲むら 』 公式サイト

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