湧き上がる高揚と笑い 北海へそ踊り ー 北海道

“腹芸” という言葉には主に二つの意味がありますね。一つは文字通りお腹を使っての芸事、もう一つは判断や気持ちを顕わにせず、目的のために粛々と術数を駆使出来る人などを指して言いますが(元々はそのような芸風を由来とする)・・

本日はそのまま お腹の芸、別名「腹踊り」や「へそ踊り」と呼ばれるものの話題です。

大きく肌蹴たお腹に 滑稽な顔の絵を描き、それをくねらせてユーモラスな踊りを繰り出す「腹踊り」、 人前で腹を晒すことと、あまりにアグレッシブな表現から それを披露するには時と場所を選びますが、世に数多ある踊りの中でもかなり個性的で愉快なものとも言えるでしょうか。

 

SHALL WE HESO DANCE! みんなで「へそ踊り」踊って笑おう!

北海道、富良野で「第53回 北海へそ祭り」の開催が予定されています。
近年 知名度も上がってきた この「北海へそ祭り」、その回数からも分かるとおり その創始は1969年、地元のたった11人の青年たちにより始められたそうです。

町の活気を盛り上げようと始まった この珍奇なイベントでしたが、始まりの11人もその熱意よりも恥ずかしさの方が先行していたといわれます。

 

しかし、このユニークな初志を受け継ぎ続ける熱意は途絶えることなく、いつしかそれは半世紀を越えるまでになり、祭りに集う動員数は7万人を数える大イベントとなりました。

ご承知のとおり昨年に続いてコロナウイルスによる影響が拭えない中、変異ウイルス感染抑制に関連してソーシャルディスタンス確保のため、通常の街中開催ではなく “富良野市陸上競技場” での制限開催となりますが、有志をはじめこの祭を愛する人々の情熱が醒めることはないようです。

 

「踊り・ダンス」は人間の奥底に息づくエネルギーの発露のようなもので、その起源を探ることは不可能に近く「へそ踊り・腹踊り」の始まりもその例に漏れませんが、お腹に顔の絵を描くというのは、ボディペインティングの一種ともいわれます。

近年ではサッカーのサポーターや祭の観客が顔に施すフェイスペインティングがよく知られていますが、身体に彩色を施す行為もおそらく悠久の時の彼方、遥か先史から連綿とつながれているのでしょう。

祭祀・祭典そのものが 人と自然を密接につなぐハレの舞台であり、そこに踊りや身体彩色が交わり人々の歓声を誘うのは、まさしく自然の流れで不可分のものなのかもしれません。

 

感染力、重症化とも高いといわれる変異型コロナウイルスは、現在もその猛威を奮っており、ご存知のように北海道も “緊急事態宣言” 下にある状態です。

このような状況の元、制限開催と言えどまだまだ確定的な見通しは立っていませんし、推して祭への参加を促すものでもありません。

只、現在のような閉塞感で覆われた世情にあっても、それが永遠に続くわけではなく、人々の中に息づく開放と平穏への想いが叶えられる時は必ず来るものです。

その時 その喜びの中で、この「北海へそ踊り」のような祭と、そこに流れる人の躍動を思い出していただき、機会があればご参加頂ければと思います。

 

※ 非常事態宣言 以外の期間にあっても開催の調整・延期・中止などが行われる場合があります、ご注意下さい。

『第53回北海へそ祭り』 公式サイト * 第53回の告知は未掲載です(5月15日現在)

開催期間 : 2021年7月29日(木)

開催時間 : 17:30~20:30

場  所 : 北海道 富良野市陸上競技場

※ ご承知のとおり 現在 コロナウイルス感染症問題に関連して、各地の行楽地・アミューズメント施設などでは その対策を実施中です。 それらの場所へお出かけの際は事前の体調管理・マスクや消毒対策の準備を整えられた上、各施設の対策にご協力の程お願い致します。 また これらの諸問題から施設の休館やイベントの中止なども予想されますので、お出掛け直前のご確認をお勧め申し上げます。

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