金魚の秋 トトぎふに興じる秋 – 岐阜県

先日、所用があって片道300km程の道程をドライブしてきました。
コロナウイルスの流行以降、丸三年近く遠出の旅行を避けていたためか、はたまた単なる歳のせいか長時間の運転は少々こたえました・・orz。

在地である関西を出発して名古屋方面に向かい、用事を済ませるとともに帰路の三重県県境付近で一泊、光の回廊で有名なリゾート施設を観光して帰って来ましたが、まだ少し暑かったですw。夏のイルミネーション・イベントなので仕方がないのですが・・。

そして、後になって考えてみると もう少し順路を考えて、”ここも周ってみれば良かったな・・” と思える場所がありましたので、本日はそのご案内をば・・。

 

近年のように交通路の発達が進んでくると、沿道事情も今までとは異なる様相に推移してきます。 イナバナ.コムでもカテゴライズしている “道の駅” もそのひとつでしょう。

昭和の時代、後の “道の駅” に連なる役割を担っていたのは いわゆる “ドライブイン” でしたが、平成に移り変わる頃から急速にその数を減らし、現在では限られた施設が営業を続けるのみとなっています。

基本的に団体旅行客を主体対象とし、また個人経営であった多くのドライブインは道路事情や交通の変化に抗しきれず、道の駅へその意義をバトンタッチすることになるのですが、一方、受け取った道の駅は固定客を限定せず、マイカーから団体客、陸送のドライバーまで幅広いニーズを満たすとともに、地産商品の販売や独自色の演出で他の道の駅との差別化を押し立てています。

時の流れが止まらぬものならば、いつか道の駅も変革の波に洗われるのかもしれませんが、とりあえずは初開業の平成5年以降 多少の浮沈はあれども、一定の安定と発展は続けているようですね。

されど、うかうかしていられないのも世の常、道の駅の新規設置には立地も含めて、訪問客のハートを掴む様々な工夫を凝らさなければなりません。 自動車専用道路・高速道路から直接乗り入れられる道の駅が増えはじめたのも、その現れでしょう。何事もトライ&クリエーションなのです。

そして その考え方は、今までに考えもしなかった施設にまで及んでいるようです・・。

 

クリックで地図を表示します。 画像 © アクア・トト ぎふ

愛知県一宮市から富山県砺波市にかけて南北に縦断する自動車専用道路「東海北陸自動車道」の「川島パーキングエリア(岐阜県各務原市)/ ハイウェイオアシス」には、日本で唯一 高速道路から直接入館できる水族館『アクア・トトぎふ』が立地しています。岐阜県と民間による “官民連携型” + “環境学習 / レジャー施設” として平成16年に開業しました。

自動車道 上下線ともパーキングを通って徒歩で入館可能。一宮木曽川インターチェンジから下り線(北上進路)で10分。岐阜各務原インターチェンジから上り線(南下進路)で10分の距離。もちろん一般道路からのアクセス・入館も可能。(一般道・専用駐車場と高速道路側駐車場 間の車による往来は出来ません。)

地上4階、総面積8400㎡ / 約2500坪の広大な敷地に建つ建物は非常に凝った前衛的なデザイン、上空から見ると岐阜県のイニシャルであるGの字を型どったといわれる外観は、(かなり個人的な感覚ですが)`70年代未来デザイン、 ウルトラマンに出てきた “科学特別捜査隊本部” のようにも見えてしまいますね (^_^;)。

それだけでなく、水族館に隣接して広大な公園「河川環境楽園 / 木曽川水園」があり、また「オアシスパーク」内では遊園施設・カフェ&レストランも充実しているので、老若男女を問わず時間を忘れて楽しむことが可能でしょう。 自動車道からも一般道からもパークを象徴するような “巨大観覧車” が目印です。

 

さて、この『アクア・トトぎふ』、世界でも最大級の “淡水魚専門水族館” なのだそうです。

1階: いきなり? 世界最大の自然河川アマゾン川、淡水魚をはじめ周辺環境生物の宝庫から巨大ナマズ類、近年人気のピラルクー、ピラニア、デンキウナギ等、また樹上のツリーボア(蛇)、奇怪な外見の亀マタマタ、毒性で著名なヤドクガエル等、密林川辺の環境をそのまま再現。さらに、同フロア内にはゾウガメやカピバラの展示エリア。清流ふれあいプールまで、ファーストインパクト溢れる展開となっています。

画像 © アクア・トト ぎふ

2階:今度は東南アジア最長のメコン川、アフリカのコンゴ川・タンガニーカ湖を背景に数奇な生態で知られるキノボリウオやテッポウウオ、メコンオオナマズや髭のない最大級のコイ パーカーホ。 ハイギョ、デンキナマズ。夜行性のワニや、原始的形態・半両生的な生態を留めるポリプテルス等、ちょっと現実離れした異形の生き物には驚きを隠せませんね。

 

3階・4階:これらのフロアでは岐阜県を流れる清流 “長良川”、河口から中流、そして源流に至るまでに生息する魚類・水棲生物及び周辺生物とその環境を展示しています。単なる生態展示に留まらず岐阜の自然の再現と学習的見地に溢れたフロアともいえるでしょう。

画像 © アクア・トト ぎふ

どのフロアにも言えることは、昔ながらの水族館のように水槽を見て回るだけでなく、それら魚や周辺生物が生きていた自然環境を、リアルに想起させるような仕立てとなっていることでしょうか・・。

 

そんな(ある意味)驚きの連続でもある『アクア・トトぎふ』で現在開かれているイベントが『きんトト今昔物語 ー時代を彩る金魚たちー』です。 どちらかというとインパクトの強い魚群の後で、いきなり和風のそれも可愛らしい魚のイベントですね・・w。 まぁ、金魚も淡水魚ですから、カテゴリー内であることは間違いないのですが・・。

画像 © アクア・トト ぎふ

金魚というと、風物詩的なイメージから夏のものという印象も強く、事実 イベントの方も7月から始まっているのですが、イベント終いは ほぼ冬ともいえる12月までだそうです。 と いうことで、今回「金魚の秋・・」というのも乙かなと考え取り上げたのですが如何でしょうか (^_^;)? 飼育環境はおよそ15℃~28℃までとされ、水温を一定に維持すれば特に季節云々は気にせずともよく、あえて言うなら気温の落ち着いた春・秋は飼い始めに良いそうです。

金魚は その名のごとく日本においては正式名も “キンギョ”、英名でも “Goldfish” となっており、その色彩からイメージし難いですが “フナ” の変異種なのだそうです。よって稚魚の間は暗い灰色をしているそうで、成長するに連れ鮮やかな色を帯びてくるのだとか・・。 ここら辺は好きで飼育しておられる方なら よくご存知かもしれませんね・・。

今回のイベント『きんトト今昔物語』では、江戸後期から養殖が盛んになり 以来人々に親しまれてきた多種多様な金魚を一同に介し、日本文化の側面をも照らし合わせながら紹介展示しています。

岐阜県を走る高速自動車道から直接入れる稀有な水族館。普段 目にすることもなければ詳しく知ることもない異様巨大な淡水魚群。そしてそのイメージから相反するかのような “金魚” のイベント・・。 中々有りそうで無い驚きと楽しさが『アクア・トトぎふ』には一杯に詰まっているようです。

行楽と知識、辺境の生態と懐かしき親しみ・・、秋の日の一日を飾るプレジャートピックとして お出かけしてみては如何でしょうか・・。

 

『世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ 』 公式サイト

場所:〒501-6021 岐阜県各務原市川島笠田町1453
TEL:0586-89-8200/FAX:0586-89-8201

 

企画展『きんトト今昔物語 ー時代を彩る金魚たちー』 当該ページ

開催日:2023年7月14日(金)~12月10日(日)
開催時間:9:30~17:00、土日祝9:30~18:00(最終入館各60分前)

 

※ ご承知のとおり 現在 コロナウイルス感染症問題に関連して、各地の行楽地・アミューズメント施設などでは その対策を実施中です。 それらの場所へお出かけの際は事前の体調管理・マスクや消毒対策の準備を整えられた上、各施設の対策にご協力の程お願い致します。 また これらの諸問題から施設の休館やイベントの中止なども予想されますので、お出掛け直前のご確認をお勧め致します。

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