伝統とその先に 今どきのこけし事情を振り返る - 青森県

『私の名前は江戸川コケシ探偵だ。食欲の秋!ラーメン好きな私にとある情報が…ラーメン好きの中で誰が一番ラーメンを愛しているか決定戦があるだと…?これまで食べたラーメンは数知れず…!よし!絶対に優勝してやるゾ!名探偵と言われたジッチャンの名にかけて!』

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何というか・・何か色々とツッコミどころ満載のコピーですが・・
青森県 黒石市、津軽地方の民芸文化を発信する 津軽こけし館で開かれているイベントです。
出された課題を解いて、津軽こけし館 2階に所蔵する4000本ものこけしの中から正解の1本を見つけ出す”謎解きゲーム” で正解者には捜査協力と称する賞品も出るそうです。

この謎解きイベントはシリーズ化され これまでも何度か開かれており、他に開催される企画イベントや体験教室などと合わせて、津軽こけし館を一介の民芸展示館を越えたアクティビティに満ちた施設として広く知らしめています。

© 津軽こけし館 様

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こけし と言うと古くから伝わる民芸品、そして昭和も末頃からは味わいはあるものの 少々旧態依然としたお土産 というようなイメージが付いてしまっていましたが、近年では”こけし女子(こけしコレクターの女性)” などの言葉にも聞かれるように、その状況もかなり変わってきているようです。
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もともと こけしの誕生は江戸時代も末期、主に東北地方を中心に広まった民芸玩具がその始まりと言われています。
それまで木製の椀や盆を作っていた木地師の手により 主に温泉の湯治客を相手に土産物として喜ばれました。
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彩色に用いられた”丹” の色(朱色)は魔を遠ざける色とされ、当時、死病でもあった疱瘡(天然痘)除けともされ、特に子供に持たせ健康に育てようとの願いから神具であるとともに玩具としての性格を帯びていったのだとか。
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湯治客の土産物はやがて全国にその知名度を広げ、伝統に裏付けられながら発展を続けてきました。 元々”木で出来た芥子人形” から付いたと言われる”こけし” の名は当初 地方によって”でく、きでこ、きぼこ” など多様な呼ばれ方をされていましたが、昭和15年以降”こけし” の名で統一されたそうです。

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現在、若い女性などを中心にこけし収集や愛好は第3次のブームだと言われます。
第1次は戦前、日本がまだ動乱の影を伺っているような時代、知識層を中心に趣味として確立されたのだとか。
第2次のブームが昭和の高度成長期、寸尺を惜しんで働き各地を行き来するサラリーマン層の定番の土産として大量に流通したそうです。
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第3次である現在は1次2次に比べていささか沈静した時代のようにも思えますが、ご存知のように現代は情報化・国際化の時代、怒涛のように日々溢れる情報の波や国際問題の余波はもしかすると1次2次の時代と同じく人の心に重荷になっていると言えなくもありません。
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いぜれにせよ共通しているのはストレスのかかる時代に よく売れていること、”こけし” に対して人は束の間の安らぎを求めているのではないでしょうか。
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シンプルな姿に端正で平穏に満ちた笑顔、にじみ出る木の味わいと暖かさ、西洋人形やテディベアとはまた違った素朴な安らぎの佇まいが、その時代を生き抜く人々のささやかな癒やしとなっているのかも知れませんね。


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津軽こけし館 では地元 津軽系の伝統こけし約4000本を中心に有名人に絵付けを頼んだ こけしアートコレクション、日本一のジャンボこけしなど多彩な展示を公開、また 絵付け体験コーナーや、今回ご紹介したような樂しいイベントなど様々な企画でこけし文化の発信を行っています。
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昔懐かしい安らぎの笑顔に会いに出掛けられてはいかがでしょうか。

 

 

「 こけし探偵season23 ~秋のラーメン王決定戦!後編 」 公式ブログ

日  時 : 2019年11月2日(土)~12月1日(日)

「津軽こけし館」 公式サイト

場  所 : 〒036-0412 青森県黒石市大字袋字富山72-1

営  業 : 年中無休 9:00~17:00

料  金 : 大人 320円 ~ 詳細はこちらから

駐 車 場 : 台数:50台
.     隣接の津軽伝承工芸館に200台駐車可能

問い合わせ : TEL:0172-54-8181
.     FAX:0172-54-8250
.     Mail:kokeshi@tsugarudensho.com

隣接施設
「津軽伝承工芸館」 公式サイト

 

 

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