暑い日が続きますね、末とは言えいまだ8月の内なので当然といえば当然ですが 少なくとも暦上は立秋も終え季節は少しづつ”秋” への歩みを進めています。
納涼と聞かれて何を思い浮かばれますか？ 避暑地に出かける、花火を楽しむ、お祭り、流しそうめん、怪談話・・ 色々ありますが、古くは平安の頃からある納涼に”舟遊び” がありますね。
元々 舟遊びなどが出来たのは結構 身分の高いお方だったのでは？なんて思ったりしますが、実際、平安〜室町期には貴族や大名または有力商人の遊びといったイメージが強いですね。
そんな舟遊びも江戸期には一般庶民にも 時に触れて楽しむことの出来る娯楽にまでこなれてきました。 しかし、庶民に手の届く娯楽といってもそこはちょっと他の涼み方に比べ高級、というか”乙” なもの、”粋” なものといった感じで伝えられています。
現代における舟遊びとなれば小さなもので古来からある”川舟遊び” 大きなものとなると中型客船による”湾岸クルーズ” といったところでしょうか。
今日、ご紹介する舟遊びもそのふたつ、岡山県倉敷の地で行われる”小さく粋な川舟遊び” と”大きく壮観なクルーズ” です。どちらも日の落ちた夕暮れ時から始められる”納涼” にうってつけのウォーターイベントです。
「 夜のくらしき川舟流し 」
倉敷といえば”美観地区” 江戸時代 幕府の天領であった頃の建物を中心に明治期（倉敷紡績）大正期（大原家別邸）昭和初期（大原美術館）など歴史的な町並みを今に伝える「景観保全地区」であり年間300万人もの来訪者を数える岡山県屈指の観光地でもあります。
この美観地区の真ん中を流れる倉敷川、日も暮れた頃、居並ぶ歴史の面影を感じながら船頭が櫓をとる小舟でゆったりと涼やかに巡る「夜のくらしき川舟流し」”乙” の風情を味わうひと時です。
「夜の〜」と付いているからには”昼” にも運行されています。
晩にお時間が取れない方はこちらもお薦めです。贅沢にどちらも乗ってみて昼夜の町並み風情の違いを味わってみるのも良いかもしれませんね。
「夜のくらしき川舟流し」 公益社団法人 岡山県観光連盟
夜間運航 3月～11月の毎週土曜日運航 ※イベントの日を除く
. 3～6月・10～11月は 18:00、18:30
. 7～9月は 18:00、18:30、19:00、19:30
日中運航 午前9：30始発〜最終便17：00 ※30分おきに出発
. 3月〜11月／第2月曜日以外運航（祝日は除く）
. 12月〜2月／土・日・祝のみ運航 ※年末年始は運休
場 所 岡山県 倉敷美観地区 倉敷川 中橋たもと
料 金 大人500円、5歳～小学生250円、5歳未満無料
. ※チケットは川舟の乗降場付近で販売。
. ※1艘の定員は６名です。 ※ペットの乗船はできません。
問い合わせ TEL 086-422-0542（倉敷物語館臨時観光案内所）
「 瀬戸内海の夕景と水島コンビナート工場夜景クルージング 」
さて、もうひとつはモダンな夜の湾岸クルーズのご案内、倉敷美観地区から南へ、車なら1時間足らず、電車であればJR児島駅の目の前 ”児島観光港”
この児島観光港をクルーズ船で出発、本四連絡橋のひとつ”瀬戸大橋” をくぐり抜け 六口島の象岩を横手に眺めながら、全国屈指の規模を誇る臨海工業地帯「水島コンビナート」近海へと臨みます。
近年では”工場萌え” なる 工場の持つ幾何学的な構造美に対する愛好家も少なくありませんが、昼間眺める構築的な美しさとはまた別に 色とりどりの照明が灯る夜の工場地帯の美しさは人間が作り出したものとはいえ、見る者に幻想的とさえ言えるほどの景観を生み出し、近隣を走る”鷲羽山スカイライン” から見る 水島コンビナートの夜景は「日本の夜景100選」のひとつにも数えられています。
クルーズ船から眺めるコンビナートの夜景、ロマンティックなひとときは貴方に忘れられない想い出を残してくれるのではないでしょうか。
「瀬戸内海の夕景と水島コンビナート工場夜景クルージング」 倉敷観光WEB
日 時 こちらから 岡山観光WEB
場 所 児島観光港 岡山県倉敷市児島駅前3-23
料 金 大人1,800円、小学生900円
※予約制 ※受付はそれぞれ30分前から ※悪天候時欠航
問い合わせ TEL 086-473-6777（瀬戸大橋観光船協会）
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