日本のルーブル そして慈悲無尽の寺院 - 三重県

パリのルーブル美術館、12世紀にその着工の端緒をもち、以来、城塞、宮殿、そして美術館と約800年に渡ってフランスのランドマークとして君臨する世界最大級の美術館です。
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3万5千点に及ぶ収蔵作品群、年間800万人の来館者を誇り 各国への作品貸し出しを行うなど正に世界の美術の中心といったところでしょうか。
フランスや美術に関心が薄い方でも 一度はその名を聞かれたことがあると思いますが・・・
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それでは「ルーブル彫刻美術館」という名の美術館はご存知でしょうか?
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” 彫刻美術館 ” と言うだけに”彫刻作品” を主に収蔵・展示されていますが、やはり”ルーブル” の名からパリの何処かに? もしかしたらルーブル美術館の隣りか何かに・・?

 

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ところが、この「ルーブル彫刻美術館」は日本にあります。それも何とお寺の境内に・・
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三重県 津市 白山町 山間の閑静な地に佇む「寶珠山 大観音寺(ほうじゅさん だいかんのんじ)」は、その開山が昭和57年と比較的新しい時代の寺院ですが、広大な境内敷地の中に建築家 黒川紀章の設計監修による新時代の霊山が確立されています。
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斬新な御堂もさることながら、このお寺の注目ポイントは全高33mの純金観音像(御本尊)をはじめとした数多くの観音像、神仏像、霊的オブジェの多彩さでしょう。


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境内最深部に屹立する純金観音像は その建造に1t もの金箔が使われたといわれ、燦然と輝きながら衆生を慈愛の目で見守っています。
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その周囲を固めるように佇む108体の 人間と等身大の観音像、鳥居さえ支木とする巨大な仏手、あらゆる障災を祓う厄除不動尊、生年に寄与する十二支御守本尊、など霊験あらたかな多くの仏尊、各種の霊場。
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そして、ユニークなのは”観音はあらゆる悩みや想いを汲み取る” の立脚から作られたカラオケ観音像、弘法大師の逸話につながる巨大 萬倍釜、古代中国の神話から神獣白澤像、境内出入口で送迎してくれる お宝蛙のオーケストラなど、霊威の多さに枚挙に暇がないとは正にこのことではないでしょうか。

 

 

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この寶珠山 大観音寺の境内、入口駐車場近くに設立されているのが「ルーブル彫刻美術館」です。
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近代的な建物の前庭に出で立つ”ミロのヴィーナス” “サモトラケのニケ” そして”自由の女神” 像、館内に入れば”ツタンカーメン像” “ハンムラビ法典碑” “聖母子像” と世界的財産とも言える彫像の数々と、それに居並ぶ”千手観音像” “金色の釈迦像” など和洋それぞれを精神世界を代表する彫像が目白押し、収蔵数は1300点にも及ぶそうです。

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ここまで見ますと上記のお寺のユニークな構成ゆえに、この美術館もレプリカを並べた面白スポットのように感じる向きもあるかも知れませんが、さにあらず。
それどころか、何とこの「ルーブル彫刻美術館」、パリの本家「ルーブル美術館」より公認を受けた美術館であり、世界で唯一の”姉妹館” なのです。
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収蔵・展示されている作品のほぼ全てが、単なるレプリカではないところも特筆。
「ルーブル美術館」の学芸技術員が所蔵の本物の彫像作品から直接型取りして造られたものであり、小さなキズのひとつに至るまで忠実に再現された、真に”完全なる復刻品” とも言えるべきものとなっています。

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ルーブル美術館・フランス博物館協会 会長の ピエール・コニャム 氏はその送辞の中で「まさにパリ・ルーブル美術館の彫刻展示室がそっくり そのまま日本へ移動したようなものです。日本の皆さんは、写真やテレビでしか 見られなかった作品を、日本の地でゆっくり鑑賞することができるのです。」と語っています。
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正にこの言葉に表わされた内容こそが、この「ルーブル彫刻美術館」そして「寶珠山 大観音寺」の創始 竹川勇次郎 氏の想いだったのではないでしょうか、観世音菩薩の慈愛のごとく全ての人々に仏の霊験を届けたい。
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そして、それと同じように世界的資産でもある美術彫刻の感銘を多くの人に知ってもらいたい想いが、私財を投げうち17回もの渡仏を果たしてまでも公認と開館を果たした偉業の原動力であったように思います。
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ユニークな構成と歴史の浅さから、又 TV番組で取り上げられたこともあり、 ともすれば面白いスポットと捉えられがちな今回ご紹介の施設ですが、宗教の原義とは万世衆生への慈愛と共感、「寶珠山 大観音寺」と「ルーブル彫刻美術館」には、今も創始の想いが脈々と流れているのではないでしょうか。

 

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「ルーブル彫刻美術館」 公式ホームページ

「寶珠山 大観音寺」 公式ホームページ

場  所    〒 515-2621 三重県 津市 白山町 佐田東谷1957

アクセス   近鉄 榊原温泉口駅前 から徒歩5分
.       名阪上野東I.Cから約45分
.       伊勢自動車道久居I.Cから約20分

問い合わせ  各ホームページ お問い合わせより

 

 

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