奈良県橿原市(かしはらし)橿原神宮は皇祖 神武天皇の御陵、畝傍山の南東に位置する官幣大社です。
明治時代、民間発志の請願を明治天皇が受け これに感銘、元京都御所にあった賢所(かしこどころ)と神嘉殿(しんかでん)を下賜、国を挙げての事業として建立に着手、明治23年4月2日創建が成されました。
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以来、神宮の一社として京都の平安神宮とともに若い神社でありながらも、地元では「かしはらさん」と呼び親しまれ、奈良県内においては春日大社と並び参拝客の多い神社として今日に至るのは皆様もご存知ですね。
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皇祖、神武天皇とそのお后 五十鈴媛命(イスズヒメノミコト)を祀る真正の「神宮」であり、そのホームページ上のコピーにもあるように「日本のはじまり」に立する社として大祭「神武天皇祭」を宮中祭祀と同期して執り行われる事でも知られ、毎年4月3日(確定)、畝傍山 神武天皇陵にて奉幣が行なわれます。
紀元前7世紀に存在、皇室の礎を築いたと言われる神武天皇
四十五の歳にして故郷日向国を出立、新天地を塩椎神の言う東方の楽土に求め東征を敢行、多くの苦難を乗り越えながら ついにはここ橿原の地に都を定め初代天皇となりました。
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これを近代では 即位の日を紀元節 / 建国記念の日とし、崩御の日を皇祖霊を祀る「神武天皇祭」として祭祀を捧げています。
江戸末期「御陵祭」として始まった「神武天皇祭」は宮中 皇霊殿において天皇自らによって執り行われる祭祀であり、同時に畝傍山北陵に勅使を派遣 奉幣を行います。
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宮中(天皇)、神宮 の両所で行われる祭祀ですが、この慶事にはもうひとつの祭が行なわれることをご存知でしょうか。
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その名は「春の神武祭」橿原市と橿原市観光協会が中心となりこれに市民が協力して開かれる`お祭り’ です。神武天皇の威徳を寿ぐ祭りであることには変わりありませんが、こちらはさらにそれを押し広げて市民、来訪客共々に橿原を楽しみ尽くすフェスティバル・イベントです。
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毎年「神武天皇祭」が行われる4月中の土曜 日曜に日を設け、参道パレード、フードマルシェ、有名アーティストを招いてのコンサート、落語会、モーターショーなど盛り沢山の言葉を超えるほどの内容で多くの観光客を集め、今では橿原市を代表する一大イベントとなっています。
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また この時、橿原神宮 文華殿の特別公開も予定されていますので、歴史的資料等に興味をお持ちの方には朗報かもしれませんね。
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今年の日程は4月20日(土) 21日(日) がアナウンスされています。
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皇室の始まり、日本の始まりを築いたといわれる神武天皇
その神武天皇を中心に「皇室」「神宮」そして「市民」が三位一体となって行われる橿原市の`祀り’ と`祭り’ 、
本年4月をもって退位なされる今上、平成天皇はその御即位以降 一貫して国民と心を一に合わせる事を旨とされてきましたが、この橿原市の祭事には皇と民が一体となって事を成しやがて喜びに結ぶ、そんな印象さえ感じられる一時に思えます。
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「神武天皇祭」 橿原神宮ホームページ
*ページ内「春の神武祭」については3月12日現在まだ更新されていません
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日 程 2019年4月3日(水)
「春の神武祭」 橿原市観光協会 当該ページ
日 程 平成 31年4月20日(土)~ 21日(日) 雨天決行・荒天中止
時 間 20日(土曜日) 10時~16時
. 21日(日曜日) 10時~16時30分
場 所 橿原神宮及びその周辺
* イベント内容は天候により変更、中止になる場合があります。
* イベントは、入場無料・事前申し込みは不要です。
* 駐車場はごぜいません。公共交通機関をご利用ください。
* 21日(日曜日)は、パレードコースで交通規制を行いますのでご協力ください。
アクセス 上記 観光協会HP 参照
問い合わせ こちらから 橿原市観光協会
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