「明和電機の新作発表会」などと題するとまるで企業CMのように聞こえてしまいますねw。
当サイトを訪れて下さる方の平均年齢が如何程かは知る由もありませんが、少なくとも40歳代より若い世代でインターネットをよく利用されている方ならご存知の方も多いのではないでしょうか?
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正直、説明に窮するのですが、Wikipedia の説明を借りると`「明和電機 は、土佐 信道(とさ のぶみち)プロデュースによる、中小電機メーカーに偽装した芸術ユニット。所属事務所は吉本興業。作品制作のほか、音楽活動、舞台パフォーマンス、タレント活動も行っている。」(出典:Wikipedia)ということになります。
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見た目は 昭和後半~平成に活動する電機関連の中小企業の社員さんを模していて、「製品」と称する電機機器を発表しそれを使ったお笑い系の(主に舞台の)パフォーマンスを演ずる人達と言ったところでしょうか。今年で既にデビュー25周年を迎えます。
彼らが発表する「製品」はほとんどの場合、奇抜な発想、奇妙なデザイン、使途不明な用法など 普通の生活ではまず使われることのない、と言うより全く役に立たないものばかりですが、その妙なアイデアや実演パフォーマンスが妙に面白く見る者を惹きつけて止みません。
そして驚くべきことにそれら「製品」の中には実際に(本当の)製品となり販売されたものもあるようです。
「電機関連の社員さんを模していて‥」と書きましたが、ユニットの主要メンバーである土佐信道さんと土佐正道さんのお父様は、実際に1969~1977年の間、兵庫県赤穂市において電機工業会社である「有限会社 明和電機」を設立・経営されておられたそうで、土佐兄弟は形は違えどお父様の夢を継がれた事になります。パフォーマンスのスタイルを中小企業の会社風とされたのも、奇をてらったとは言え発想の原点にそういった背景があったからかもしれませんね。
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そんな「明和電機」の軌跡と実演を一堂に介した展覧会「明和電機ナンセンスマシーン展 in 長崎」が長崎県美術館にて開催されています。(11月11日(日)迄) 「明和電機」が今まで開発してきた数々の製品約250点が展示され、ワークショップも開かれるようです。
残念ながらライブパフォーマンスのチケットは既に完売のようですが、トークショーはうまく行けば観覧可能かもしれません。他にも「製品」による自動演奏が聞けたり、一部の「製品」の販売会などもあるようです。
インターネットを中心にその活動を続け、そして、広げ、国内はもとより海外にまでその名を知らしめた「明和電機」その実態に触れることの出来るアートイベントです。
「明和電機ナンセンスマシーン展 in 長崎」 長崎県美術館
2018年10月06日(土) ~ 2018年11月11日(日)
10:00~20:00(最終入場19:30)
※10月7日(日)、11月10日(土)は17:30閉場(最終入場17:00)
場 所:〒850-0862 長崎県長崎市出島町2番1号
TEL:095-833-2110 FAX:095-833-2115
美術館へのお問い合わせ:info@nagasaki-museum.jp
「明和電機」 ホームページ
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