悠久の歌も微かに聞こゆる人麿の杜から – 島根県
「石見のや 高角山の 木の間より わが振る袖を 妹見つらむか」・・ (石見(いわみ)の高角山(たかつのやま)の、木々の間から 私が振る袖を、妻は見てくれただろうか。) 何というか・・身につまされる詰まされるような、それで
巫女は微笑みて戦乱の世を渡る – 後編
巫女さんは人気ですね。 昭和の時代くらいまでは取り立てて人気というほどでもありませんでしたが、漫画やライトノベル、映画やアニメで主要なキャラクターとして用いられるようになって以降、それらの世界のみならず現実社会においても
人に近し鬼は赤倉にあって恩を積む – 後編
さても 人に近し鬼のお話後編です。 そもそも人間社会に災いもたらす代表格ともいえる “鬼” 。 “鬼” は 元々 “隠(おん・おぬ)” の読みが転訛
好奇心将軍と川底に眠る鐘 – 東京都
「愚か者め、余の顔を見忘れたか !?」といえば・・、昭和生まれ昭和育ちの諸兄ならばご存じ。八代将軍 “徳川吉宗” を題材としたテレビドラマ「暴れん坊将軍」ですね。 1978年放送開始から2002年
史実を超えてロマンを奏でる一夜城 – 岐阜県
子供の頃・・ですから50年以上昔の話、名古屋市に住んでいました。 当然、行動範囲は中部・中京地域となりますから、たまの休みに家族で出掛ける先も名古屋市内・愛知県内とその周辺が殆ど。 名古屋は大都市であるが故に様々な施設や
飢饉の村とカラスの骨 アイヌの民話(後)- 北海道
親子の絆というものは 何ものにも代え難いほど特別なつながりをもつものと思いますが、親子であっても そこは別個の独立した人格、ものの価値観、判断が異なることは自然のことでしょう。 とは言うものの 半生を賭けて
飢饉の村とカラスの骨 アイヌの民話(前)- 北海道
「所変われば品変わる」という言葉があります。地域や国が違えば風習や認識も変わってくるものだ というものですが、これは”場所” とともに”時間” にも当てはまるようで 時代が変われば 同じ物や事柄に対しても人々の反応も、ま
江戸や播磨や皿の乙女の出処は何処 – 後
「啓蟄」を迎えました。木々の肌や地面も少しずつ暖まるようになって、冬籠りしていた虫や蛇たちも顔を覗かせる季節なのだそうです。 ・・まぁ、虫と一言に言っても色々なので、小さく可愛らしい虫ならともかく、あまり有り難くない虫や
新しき光の春にまみえる岩戸の湯の里 – 宮崎県
雨水(うすい)を数え 季節もそろそろ春の気配を望むようになってきました。 〜 土脉潤起(つちのしょう うるおいおこる)〜 これまで降り続いてきた雪が雨へと変わり、積もっていた雪も溶けはじめ田畑を潤す水へと移り変わってゆく
童の歓声に龍も舞う間々田のジャガマイタ – 栃木県
関東地方北部、大権現日光東照宮で知られる日光国立公園・鬼怒川地域、また自然豊かで温泉が人気の那須・塩原など、観光資源に恵まれた栃木県。 県内ほぼ中央にある “宇都宮市” が県庁所在地となっています