天賦の才も専心を重ねて後世に輝く(後)- 山口県

京都府の北端、日本海側に接する宮津市、この一角に「天橋立雪舟観展望休憩所」という名の好楽施設があります。 宮津湾を通して日本三景のひとつ「天橋立」を見晴らす位置に開かれています。 “雪舟観(せっしゅうかん)&

天賦の才も専心を重ねて後世に輝く(前)- 山口県

その小坊主は幼くして入寺したものの、仏道修行において身が入らず、事あるごとに筆や炭の欠片を用いて絵を描くことに興じる。 里方より そのような話は聞き及びしも、元来、寺は仏門の場 何をおいても 先ずは仏の道を学び 己が世俗

来る福929招き猫集う招福到来の日 – 三重県

9月29日は とても大事な日です。 30年から昔のこの日、結婚式を挙げました。つまり、私にとってこの日は結婚記念日なのです。 まぁ正直なところ私自身はどうということもなく、ちょくちょく忘れてしまうのですが、毎年 当日まで

八乙女に導かれし皇子 そして修験の頂(前)

庄内平野を見下ろしその彼方に日本海を望む気高き山、出羽三山。 往古「いでは」とも呼ばれた秋田から山形にかかる東北の地、その出羽国を東西に分かつようにそびえるこの山が修験の本山となった その始めには一人の皇子の物語がありま

改革の本位とは何か 上杉鷹山 夢と相克の果てに(前)- 山形県

*  本日は2018年9月の再掲載記事となります。ご了承ください。 アベノミクス の言葉が世に広まって早7年、広報においてはバブル景気はおろか いざなぎ景気さえ抜き去り戦後2番目の長期経済成長などと報じられ、政策の効果を

静山、紫陽花の小径に千年の昔日を辿る – 奈良県

気候変動の影響でしょうか、近年では季節の訪れ方も以前に比べて少々足早、その上 突発的・変動的に現れるような気がします。 寒がりな私にとって冬の寒さは相変わらずですが、やはり総体として年間の平均気温上昇は否めず、九州から西

日本で一番小さな村はなぜ輝いたのか(後)- 富山県

前回記事の末尾で貼りました画像、舟橋村の風景の一片です。 地方の中心地から少し離れた場所、やや田舎の風景としては極ありふれた風情、どこの県や市でも見られる郊外の佇まい。田園を貫くように敷設された真新しい道路が新興に向かう