人の人たるその志は第九合唱の如く – 徳島県
前回ご案内した “全国で唯一電化路線のない街” の特殊事情とその風情。 そんな徳島県の鉄道史を物語る『鉄道写真展 -特急列車と機関車-』 有志の協力を得て 約60点余りの写真展示が行われるというマ
架線なき空 息吹く気動車の佇まい – 徳島県
四国、徳島県において鉄道を利用するとき、また鉄道に関わる話をするときに”電車” と言う言葉を使うと訂正される場合があるといいます・・。 曰く “電車” ではなく ̶
てんてん手まりの行く先五月の祭 – 和歌山県
「テンテンてんまり テンてまり♪ テンテンてまりの手が逸れて・・♪」・・JASRACが怖いので これ以上書きませんがw。 西條八十・作詞、中山晋平・作曲による童謡『まりと殿様』(原題「毬と殿様」)の出だしの一節です。 今
龍の目が開きノギの王子も目覚める – 秋田・岩手県
秋田県の東部と岩手県の西部、つまり両県の県境を跨いで「八幡平」という山地が広がります。間違いやすいですが “はちまんだいら” ではなく「はちまんたい」と読みます。 住所的には秋田県仙北市や鹿角市、
相模国の縁辺から「猫の踊り場」- 神奈川県
神奈川県の領域は その昔 “相模国(さがみのくに)” と言いました。ご存知のとおり「相模湾」などに、今もその名が残っていますね。 但し、現在の県庁所在地・横浜市区域と、同じく大都市である川崎市区域
高原を染める蒼天と花のひととき – 広島県
どこまでも青く澄みわたった空、そして見渡す限り一面の花畑。・・なんて少々メルヘンチックな表現ではありますが、そんな風景、たとえ乙女でなくとも満喫してみたいもの。 なぜ青空がそんなに良いのか?と問われれば、それはおそらく人
身を清めるも功徳の世を作るも裏表
前回 子供の頃の親の仕事について少し触れました。当時のことなので、銭湯はどこの町にでも必ず一軒や二軒はある極ありふれたものではありましたが、私たちの居た銭湯はそれなりに大きな施設であったように思います。 日が暮れにもなる
その出入り口は神仏に通ずるか前談
子供の頃・・ですから55年程前のことになりますが、親が銭湯に住み込みで働いていました。 住み込み・・つまり銭湯の敷地内に居住空間があって、日々の入浴となると当然 銭湯の湯をもらいます。 「毎日 タダで大きなお風呂入れて良
日本最古の灯台に再び灯が灯る日 – 兵庫県
兵庫県の南側、瀬戸内・大阪湾に向かって開けた沿岸部は姫路市から神戸市、そしてお隣の大阪と連なって古き時代から物流・商業に盛んな地として賑わってきました。 中でも神戸から尼崎にかかる地域は商工業に長け、その姿は現在も変わる
為兼の時代 寺泊の君と萱草の花 – 新潟県
本年1月から放送中のNHK大河ドラマ「光る君へ」、世界最古の私的長編小説 平安女性の手による作品。あまつさえ形式的な構成から大きく脱却した “日常の風景+リアリティ優先” な作風は、その時代にあっ