八乙女に導かれし皇子 そして修験の頂(後)
役行者によって始められたとされる修験道ですが、東北の地 出羽三山における修験道開山はひとりの皇子によってなされたと伝えられています。 八乙女の舞う浦へ辿り着き、浮世の煩いを離れ日々の修行へと身を投じた皇子、されど その道
八乙女に導かれし皇子 そして修験の頂(前)
庄内平野を見下ろしその彼方に日本海を望む気高き山、出羽三山。 往古「いでは」とも呼ばれた秋田から山形にかかる東北の地、その出羽国を東西に分かつようにそびえるこの山が修験の本山となった その始めには一人の皇子の物語がありま
還らぬもの 有間皇子とましららの貝 – 和歌山県
~ 磐代の 浜松が枝を引き結び ま幸くあらば また還り見む ~ ( 磐代の浜にある松の枝を結んだ。運よく無事に戻れたならば またこの枝を見たいものだ ) しかし、この願いが叶えられることはありませんでした。 これから間も
身を清めるも功徳の世を作るも裏表
前回 子供の頃の親の仕事について少し触れました。当時のことなので、銭湯はどこの町にでも必ず一軒や二軒はある極ありふれたものではありましたが、私たちの居た銭湯はそれなりに大きな施設であったように思います。 日が暮れにもなる
空に届く青海の真魚 そして父と子 – 前
〜 山のあなたの空遠く “幸(さいわい)” 住むと人のいふ・・〜 と詩ったのはドイツの詩人カール・ブッセ。 訳[ 山の向こう、ずっと遠い空の彼方まで行けば そこに幸福があるはずと誰かが言っていたけ
夜陰の紅葉を照らす光に古を想う – 奈良県
奈良盆地の南端部、静かな山間の場所、そして訪れた人なら分かる言葉では表せないような古色豊かな陽射しと風・・。時間さえゆったりと流れているかのような古代の面影ゆかしき村といえば、ご存知 奈良県明日香村・・。 個人的にも好き
東北に花咲く横綱は身も心も男前だった – 山形県
先日のポスト “八乙女に導かれし皇子・・” は山形県(出羽国)からの伝承でしたが、再掲載記事でもありました。 ・・だから、というわけでもありませんが、今回改めて山形県に連なるトピックスを取り上げて
静山、紫陽花の小径に千年の昔日を辿る – 奈良県
気候変動の影響でしょうか、近年では季節の訪れ方も以前に比べて少々足早、その上 突発的・変動的に現れるような気がします。 寒がりな私にとって冬の寒さは相変わらずですが、やはり総体として年間の平均気温上昇は否めず、九州から西
ちゃりもあり 玄海の島を愉しむレンタルの旅 – 壱岐島
天比登都柱(あめのひとつばしら)と聞いて、これが何なのか、何処の場所を言うのかがお解りになられる方は、きっと歴史好き・日本神話好きの方でしょう。 天比登都柱、答えは・・題名にも出てしまっていますね(汗 島の名前、長崎県の
伯耆国 日本最古の鬼の伝承 – 鳥取県
昔話、古の伝承には多くの物の怪(もののけ)が出没するものですが、その中でも群を抜いて登場率が高いのが「鬼」ですね。 一般に鬼とは物の怪のひとつであり、また地獄の眷属ともされますが、その正体に明確な定義が定められているわけ