何がどうと言って米価高騰が続く現在の状況は焦眉の問題です。
昨年の猛暑が原因の不作だとか、インバウンド関連の需要増の余波だとか、はたまた中間流通のコスト拡大だとか色々言われていますが、どの説明も今ひとつしっくりきません。
何とかの勘ぐりといわれてしまうかもしれませんが、何かしらどうも投機的な・・さらには朧げなカーテンの向こうに何かが隠されているような気がして滅入ってしまいます。
現代はパン食が多くを占めているのだから何とかなるよ・・と言われても・・。 未だ米は日本人にとって最も重要な食料であると考える私、稲・イネをその名に含み稲作を日本の基礎と捉えるイナバナ.コムにとって受け入れ難い情勢なのです・・。
まぁ力もない私が、こんな所でボヤいていても塵ほどの解決にもなりません・・。今年も青き田畑に実り多きことを祈るのみ・・。
ともあれ如何にインフレといえども、ご飯くらいは不安なく食べていたいと思うのですが・・。
鬱陶しい前振りとなってしまい申し訳ありません。
こんな気分を吹き飛ばす、初夏の話題をお送りします。
田植えも間近の泥と水満ちる田んぼで繰り広げられる祭とバレーボールの話題です。
実は同様の記事を7年前(2018年)の6月にも書いていました。
宮崎県都城市の高崎町(たかざきちょう)で行われた「どろんこバレーボール祭」です。
2020年から世界を覆ったコロナウイルス問題に絡み、他の多くのイベントともに長らく中止の憂き目にあっていましたが、昨年 5年ぶりの開催となりました。 晴天に恵まれる中 県内外から19チーム104人が参加、飛び散る泥水も何のその。 童心に戻ったかのごとき一日を満喫したようです。
只、本年(2025年)度のアナウンスは記事作成時点で、まだアナウンスされていませんでしたので他を探してみました。
すると結構あるものですね。 長野県・辰野町、兵庫県・大沢(おおぞう)町、奈良県・⽥原本町、滋賀県・荒見町・・等など各地の田んぼにコートが張られるようです。
ということで、今回は群馬県高崎市吉井町で開催予定の田んぼバレーボールを取り上げてみます・・。
正式名称は『吉井どろんこ国際バレーボール大会』。
国際バレーボール大会・・となっていますね。 海外からの遠征チームでもあるのでしょうか? チラホラと外人さんの姿は見えるようですが。(海外チームも参戦している模様・・) まぁ、時に華やかな名付けも気持ちの良いものです。大きいことは良いことだ!
2025年は5月31日(土)に開催予定。翌日6月1日(日)に催される「吉井どろんこ祭り」のプレイベントとして多くの参加チームと観戦者を集めて賑やかにプレーされます。
開催当初10チーム程であったものも現在では30チームを越す規模になるほど拡大しているようで、公式海外チーム参加、”国際バレー” が名実化するのも時間の問題ですね。
2003年に始められて以降 20年を超えて続けられる「吉井どろんこ祭り」、それまで田植え前の行事といえば厳かな神事であったものを一般に開放、当地在住者に限らずまた老若男女参加自由のオープンイベントとして人気を呼んできました。
参加人数は年々増加し、開放田も拡大。コロナ禍の中、一時休憩はあったものの最近での参加者は累計数千人から一万人にも登るのだとか・・。
内容の方も単に “泥と触れ合う?” にとどまらず、地域婦人会のダンス、代かき競争、親子リレー、どろんこサッカー、うなぎの掴み取り等、その年毎に楽しくユニークなイベントを取り入れてきました。何と結婚式まで挙行されたこともあったようです。
当然ながら両日とも参加者(要事前予約)は泥だらけです。
着るものが汚れるどころか、足も手も顔も全ては泥パック状態。(多くの人がこの状態で移動するので観覧者の人も十分ご注意を)
しかし、それが良いのです。 普段、殆ど気にすることはありませんが、人は日常生活の中で汚れや身だしなみなど様々なことに気を払っています。 それは社会生活では当然のことですが、同時に自らを制限する小さなストレスの積み重ねともなっています。(人混みの中に出かけるとき、ブランド物の服を着こなすとき、帰宅すると気疲れを感じますよね)
それら全てを取っ払うように自然の中に身を投じる。言葉だけでなくそのまま泥の中に身を投じるw。・・ことは自らの精神の開放にもつながるのです。
ご存知のようにバレーボール競技は素早く激しい身体動作を要求されます。
しかし足元はぬかるんだ泥、足は取られ倒れ込んだところにまた泥の応酬。もはやバレーボールなのか単なる泥仕合なのか・・。
しかし、そこに溢れているのは青い空にこだまする人々の笑顔と歓声ばかり・・。
上手く言い表わすことができませんが、人間にはこうした時間が必要なのではないでしょうか・・?
先にも触れましたが、当日は競技・イベント参加者のみならず、観覧者として参加される方も服装や持ち物にはご配慮ください。 多少汚れてもアラアラまぁまぁで笑って済ませられる服での参加が望ましいと思われます。
こういったイベントには笑顔こそがお似合いです。
また(特に参加者には)広報などの都合で写真を撮られても良い方。との注意書きが公式サイトにて記されていますのでご留意ください。
初夏目前の青き空と泥まみれの笑顔のイベント。あなたのご参加をお待ちしております。 お問い合わせ・お申し込みは下記のリンクから。