* 24.12.13 追記あり(記事末尾)
過ごしやすい気候になったら、久しぶりにカミさんとナイトドライブでもしてみようか・・。でもまだ日が落ちても結構暑いしな・・。
などと思っている間に寒い日が急に割り込んできたと思えば、気温の高い日が戻ったりと・・。コロコロ変わる寒暖差に行きそびれている間にすっかり寒くなってしまい、気が付けばもう12月。 何ともはや秋は有ったのか無かったのか、よく分からない年だったように思えます。
せめて地元ながらのナイト・イベントにでも行ってみようかな・・。
ということで我が地元、紀州和歌山県は北部、和歌山市からイルミネーション・イベント、マリーナシティの『フェスタルーチェ』。 そして南部、田辺市の自然温泉『仙人風呂』をご案内させていただきます。
マリーナシティは1994年(平成6年)に開催された地方博覧会に合わせ作られた大型アミューズメントパークです。 当時開催された「世界リゾート博」は、バブル崩壊のあおりを受け不興に終わった多くの地方博の中で成功した数少ない事例とされ、博覧会終了後も関西空港の開港などにも後押しされながら、手軽に行ける関西のアミューズメントパークとして今も発展を続けています。
また、パーク内ポルトヨーロッパのナイトイルミネーションは「世界リゾート博」から始まったものともいわれ・・。 博覧会の翌年、不幸にして起こった阪神・淡路大震災の復興祈念で始められた「神戸ルミナリエ」にもその電飾装置を貸し出しており、これらの事から一説には、日本で最初の大規模イルミネーションイベントのはしりではともいわれています。
毎年 夏場を中心に行われる “HANABI~ナイトマジック~” が終わりを告げ、涼しさが訪れる11月頃から入れ替わるように始まるイルミネーション・イベント『フェスタルーチェ』。 翌年の早春を告げる “雨水(うすい / 2月下旬)” まで、マリーナの夜を華やかに彩ります・・。
中世 西ヨーロッパの港町をイメージした “ポルトヨーロッパ”。石積みの古風な建物や石畳の小路を中心に繰り広げられる光の祭典。
光の天蓋路「Illumination Tunnel / イルミネーショントンネル」、16mの天頂「Giant Christmas Tree / ジャイアントクリスマスツリー」、そして魔法に彩られた古城「CASTLE PROJECTION MAPPING / キャッスルプロジェクションマッピング」など、訪れる人に一夜の夢の世界を魅せてくれます。
街並みのみならず、ロマンチックな「メリーゴーランド」や地上12mブランコの「ウェーブスィンガー」など、8種のアトラクションも夜間運行され(運行日要確認)。 色とりどりの光の中に遊ぶひとときは、家族連れだけでなく恋人たちをもファンタジーの世界に誘うでしょう。
期間中には「フォトコンテスト2024」や、例年恒例「フェスタルーチェ・オリジナルマグカップ(2024)」の販売も行われる予定です・・。
イルミネーション・イベントのご案内でしたが、マリーナシティは当然 日中から営業しています。 前述の通り “ポルトヨーロッパ”、24種ものアトラクションを抱える “パーク” の他にも、新鮮な地元産品の販売やフードコートもある “黒潮市場”。
そして海を一望、塩化物泉が特徴の天然温泉 “黒潮温泉” など、心も身体もホットな一日を体験されては如何でしょうか。 クリスマスから新年に渡るこの時期に、素敵な想い出の1ページを残してくれると思います・・。
* フェスタルーチェ開催日などは若干の変動があります。事前にコチラからご確認ください。
和歌山市内ではマリーナシティのフェスタルーチェと同時期に、市内幹線道でもある “けやき通り” を、2kmに渡ってイルミネーションで彩る「KEYAKI LIGHT PARADE by FeStA LuCe」も開催中。
JR和歌山駅前から和歌山城前まで続く100万球の光の祭典をお楽しみください。
また、さらに同時期、県南部の西牟婁郡(にしむろぐん)。 観光のメッカ南紀白浜の “白良浜(しららはま)” でも光の祭典が開かれています。
白良浜の浜辺を620mに渡って光の帯が連なる「SHIRARAHAMA LIGHT PARADE by FeStA LuCe」。 非日常を思わせるライトアップと さざ波の音のコラボは、天然温泉白浜の湯とともに心温まる記憶となるでしょう・・。
その西牟婁郡 白浜町から、国道311号線を東進した田辺市本宮町にある天然温泉が『川湯温泉』。 当地に流れる大塔川の一部をせき止め、定められた湯が通称『仙人風呂』と呼ばれる天然の露天風呂です。
河原の砂利を掘ると滲み出す熱泉は湧出時には70度に達するそうで、流れる川の水で40度程度まで調温して入浴します。
冷え込みが一段と募る12月から2月末まで開かれるこの露天温泉を、川湯温泉 / 熊野本宮観光協会では「仙人風呂」と呼び温泉ファンの関心を集めています。
日が落ちてからの入浴、湯船の周囲に沿って点々と灯る灯篭に映し出される 茫漠とした様相は、「仙人風呂」の名に恥じないまさに幽玄の世界。 立ち昇る湯けむりの中、体の芯まで届く温もりと相まって日常の生活から隔絶された神妙な時を体験することが出来るでしょう。
ご存知のように熊野の歴史は極めて古く、伝説の上では皇室の始まりとなった神武天皇期。 熊野信仰の対象となったのは京都に仁和寺を創建したことでも知られる宇多法皇の治世。 つまり一千年を超える悠久の時の中に息づいています。
そして川湯の温泉は、一説には数百年の歴史をもつとも言われているそうで・・。 古来 神籠もる国として修験の大本山でもあった熊野において、修験者やそれに関わる人々の身体と心を癒やし続けてきたであろうことを思えば、「仙人」ならぬ「神仏の湯」とも言えるかもしれません・・
周囲を囲み隔てるのは葦簀(よしず) のみ、川のせせらぎと静かに佇む山々、頭上に広がる大空という野趣豊かなシチュエーションに、毎年訪れる常連さんも居られるとか・・
年の暮れを健康的に、そして新しい年を躍進的に過ごすためにも神秘の湯で身体の中から刷新するのも良いかもしれませんね。
※ 「マリーナシティ」は海沿いのパーク、「千人風呂」は山間の露天風呂のため強い冷気の日もあります。暖かい服装など防寒対策にご配慮ください。
※ 「千人風呂」は自然環境を利用した本物の露天風呂なので、その日の天候や川の流量また川の清掃作業に左右されることがあります。状況は宿泊先や熊野本宮観光協会などでご確認下さい。
※ 時期的に通行路が凍結する場合があります。事前に道路状況などご確認下さい。
◆ 24.12.13 追記「フェスタルーチェ」は現在(12月確認)(西側)黒潮市場側ゲートのみ入場受付しているようです。
また、駐車場は(東側)大駐車場が1回(1日)¥1500に対し、(西側)黒潮市場側駐車場は毎1時間あたり¥750になっています。
黒潮市場側駐車場の方がゲートに近く便利ですが、入門受付など含め2時間以上の滞在には駐車料金にご注意ください。