東京23区の中央、各種教育機関が籍を置き閑静な住宅街も息づく文京区は、都心に身近ながらも豊かな緑と治安の良さにも恵まれる魅力的な町として知られています。
また この地は江戸時代から武家屋敷や寺社が多く立ち並んだ場所でもあり、歴史的な建造物やその名残を留める地勢でも知られ、今日に続く護国神社や根津神社、そして本日のトピック『湯島天神』(正式名称:湯島天満宮)のお膝元ともいえるでしょう。
『湯島天神』は、その由緒に雄略天皇の勅命による創建と伝えられることから1500年を優に超える歴史をもつ神社といえます。 当初の祭神は “天岩戸” において岩戸を除いた “天之手力雄命(アメノタヂカラオ)” でありましたが、後の時代に “菅原道真公” の御霊を勧請し合祀することとなりました。 圧倒的な豪力と比類なき知性の2柱を祀っていますね。
古くから幕府の庇護を受け、江戸における天神信仰の中心地となったことから “知の神” のご利益高きといわれ、現在に至るまで試験・進学の祈願所として賑わうところとなりました。
また 菅原道真公のご縁に拠るところ、当地は「梅の花見」の名所としても有名です。 現在、春の花見といえば桜が主流ですが、道真公が生きた平安の世は「梅」こそが春の到来を告げる香り高き花として愛されました。 いうなれば『湯島天神』は平安の香りと風雅を今に伝える古刹でもあるのです。
そんな『湯島天神』では「梅」に連なるイベントとして例年9月に『全国梅酒まつり』の会場として門戸を開放しています。
全国梅酒まつりは、日本全国の酒蔵により醸造され「全国梅酒品評会2023」にて金・銀・銅賞を受賞した梅酒含む120種類以上の品を一同に集め、その地方ごと酒蔵ごとの芳香や味わいの違いを飲み比べる事の出来るイベントで、東京以外でも、各所歴史ある名刹で毎年開催され好評を博し例年数千人の人手があるそうです。
イベントでは事前(もしくは当日)購入したチケットと引き換えに、会場で手渡される「梅銭」と呼ばれる会場内流通コインを利用する事で様々な梅酒の試飲を楽しめます。 又、当日即売される貴重な梅酒も現金で購入可能です。
さらに非常に珍しい梅酒のビールもお目見えするそうで、ビール好きの方にも一見の価値がありそうですね。
梅酒は およそ江戸時代に確立されたと言われる酒類のひとつであり、当時から多くの人々に愛されてはいたものの、醸造に使用される砂糖が貴重であったことから、古くは限られた人の愛蔵品でもあったといわれています。
時代が下って一般的に普及するようになると、その作りやすさから自家製の梅酒も多く作られるようになり、その家ごとの味わいも生まれました。(酒税法:規定例外等)
口当たりが優しく飲みやすいだけでなく健康への寄与もあるとされています。 今年の異常な暑さで弱った身体にも適度な飲用は、そろそろ訪れる秋への季節替わりの体調維持、胃腸の活性化や疲労回復にも効果が期待されるのではないでしょうか?
往古の花の香色づく湯島の宮で、心身とものリフレッシュを体験してみてください・・。
開催日 : 2024年9月20日(金)~9月23日(月・祝)
時 間 : 20日12:00~18:00 21日・22日11:00~18:00 23日11:00~16:00
場 所 : 湯島天神(湯島天満宮) 東京都文京区湯島 3-30-1
お問合せ:一般社団法人梅酒研究会 事務局
TEL:03-6228-1183 FAX:020-4664-3012 MAIL:info@umeshu-sg.jp