誠に申し訳ございません m(_ _)m。全国各地の話題を扱うサイトでありながら、今まで島嶼(島)における “道の駅” に考えが及んでいませんでした。
何となく・・ですが、島→海で隔てられている→面積少ない→道も少ない→道の駅無いんじゃないの? とか勝手に思い込んでいたのかもしれません。 失礼なことで、誠に申し訳ございません (^_^;)
考えてみれば、橋で繋がっているとはいえ(自分の居住地に比較的近い)淡路島にも3ヶ所あるのですから、他の島にもあって当然ですね・・。 佐渡島にもありますし少し離れて長崎県五島にもあります。小豆島をはじめ瀬戸内の小島群にもあり、奄美大島やその隣の徳之島にもありますね。
道路と一定の交通量・利用客が見込めれば、道の駅は津々浦々にまで広がっていくのでしょう・・。
というわけで今回 沖縄県。日本で最も大きな島嶼であり単独都道府県、行政、一般、そして観光と、道路事情も整備され利用客も相当に多いです。
4〜5ヶ所位あるのかな? とか思っていたら10ヶ所+2ヶ所(類似施設)もありました。本土と陸路連絡のない環境ながら想像以上の数・・。重ね重ねお見逸れしていました。さすが沖縄!
さらに、地元に根付いた運営が道の駅の醍醐味。沖縄の道の駅は南国の楽園を反映した、独自の魅力に溢れているのです。
全てのご案内はできませんが、とりも直さず北部の道の駅から・。
“ヤンバル(山原)” は沖縄本島の半分近くを占める山岳地帯。ヤンバルクイナで知られるように、沖縄独自の生態系を持ち国内最大級といわれる亜熱帯照葉樹林です。
そのヤンバル覆う国頭村の左側(北西側)に位置するのが『道の駅 ゆいゆい国頭(くにがみ)』。 ヤンバルの森と鏡地・オクマ海岸に抱かれ、~人と自然のふれあいの場、やすらぎと、温もりの世界~ をキャッチフレーズに、他では味わえない自然美と地域特産の食材・フルーツで旅人を迎えています。
“ゆいゆい” とは今も沖縄に深く根付く “人のつながりや助け合い” を指す言葉で、気さくでアットホーム、絆を大切にした道の駅といえそう。
“からぎ” “おくみどり” など ここでしか味わえないお茶や、パイナップル最高峰ともいわれる “ゴールドバレル” は必見でしょう。あっさりとしながら味わい深い “国頭猪豚”、 Yui Cafeメニューの “パッションフルーツのパナコッタ” も外せません。
前述の美しい海岸や、 “比地大滝キャンプ場” にも近いので、アウトドアへのアクセスポイントとしても有効ですね。
山原(ヤンバル)地帯を挟んで右側(北東側)には『道の駅 やんばるパイナップルの丘 安波(あは)』があります。 広大な芝生広場から聞こえる鳥の声、ヤンバルの風の囁きに耳を傾けてみましょう。
“ヤンバルの丘” に設けられたブランコから見る景色は、忘れられない想い出になるはずです。
この道の駅の特徴として “コワーキングスペース” が充実していることが挙げられます。自然に抱かれた環境の中での交流は新たなインスパイアにつながるかもしれませんね・・。
『ゆいゆい国頭』と並んでヤンバルの両翼を担う道の駅といえるでしょう。
沖縄県中部、宜野座村の『道の駅 ぎのざ』は “遊び” に特化した道の駅ともいえるでしょうか。
大型アトラクション遊具やオープンステージが眩しい「ぎ〜のくん広場」。南国の風に涼やかな「水遊び広場」。そして水遊び広場を見ながらBBQに舌鼓を打つ「護岸テラス(要予約)」など、家族連れにこそ打って付けの道の駅です。
“島ぞうり彫り体験” など様々な体験イベントも開かれます。
ジャガイモを麺に練り込んだ “じゃがめん” は、これを目当てのリピーターがあるほどのヒット商品だそうで、『ぎのざ』にお立ち寄りの際はお忘れなきように・・(^^)。
沖縄県南西部の嘉手納町、『道の駅 かでな』は その名の如く米軍基地・嘉手納飛行場の目の前に位置し、”米軍飛行場が一望できる展望場” がキャッチポイントな道の駅です。
神奈川県や山口県などの一部の地域にお住いの方を除いて、爆音を轟かせて飛び交う軍用機を見る機会など、あまりありません。
使われることのないことを祈りつつも、備えて息吹く非日常的な軍機の咆哮に、貴方は何を感じるでしょうか・・。
一見、空港施設のような外観の建物に、展望テラスや学習展示室を備えるという少し特殊な道の駅と言えそうですが、ハワイ料理を堪能できる「Hungry Angry」、蜂蜜ジンジャエールが美味しい「83HOUSE」、本格派バーガーの「3S BURGER」など、アメリカンなレストコーナーも充実しています。
最後に2ヶ所、うるま市にある『海の駅 あやはし館』はその名のとおり道の駅ではなく海の駅。 陸路と海路の円滑なリンクと一般利用に資することを旨とした海の駅は、港に開かれて船舶の係留もされています。
『あやはし館』の外観は “マーラン船” を模した独特のもの。マーラン船とは琉球王国時代の中型船で、(マーラン自体に船の意味があるので)沖縄では “山原船(ヤンバル船)” とも呼ばれていたそうで・・。
大きな二枚帆が特徴的な古の船型ですが、戦前までは沖縄の海運の主力を担っていました。戦後の占領地時代や近代化を経て、その姿を消してしまいましたが、2014年、伝統的な技法を駆使して復元に成功しています。 参考:うるま市 マーラン船(PDF)
『あやはし館』2階は「海の文化資料館」にもなっていますので、沖縄ならではの海史に触れることもできるでしょう。
もう1ヶ所は『おんなの駅』。女性専用の駅ではありませんw。沖縄県中部、恩納(おんな)村にある施設です。 正確には『おんなの駅「なかゆくい市場」』。 つまり道の駅ではなく類似施設、産直市場ですね。
外観も他府県で見られる産直市場に似通っていますが、建物はやはり近代の沖縄風?、少し時代を感じさせる風情が味わいありますね。因みに “なかゆくい” とは沖縄の言葉で “一休み” の意味があるそうです。
その風情と “なかゆくい” からイメージされるように、とてもアットホームな佇まい。 沖縄の家庭やスーパーでさえ調達できないと言われるほど、フルーツ・野菜・食材の品揃えは多彩かつ豊富。
毎月 開かれる祭(イベント)には多くのお客さんが詰めかけ、その光景は、旺盛な昭和の活気を思わせるほどだとか・・。 ノスタルジーな雰囲気が好きな人には外せないスポットではないでしょうか・・。
以上、地域色に根差すことが本分の道の駅、特にその傾向顕著な沖縄県の道の駅(+類似施設)をいくつかご案内しました。 本当は全ての沖縄道の駅をご紹介したいところですが、割愛ご容赦のほどを・・。
足りない分は沖縄ご訪問の折、ぜひともお立ち寄り、その目と感性でご確認ください・・。(^^)
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