冬季限定の幽玄 川湯温泉 仙人風呂 – 和歌山県

寒さ身にしみる季節 冷えきった体と心を暖めるのはアツアツの鍋物?それとも家族の笑顔? どちらもベリーグッド!ですが日本人なら忘れてはならないのが やはり温泉ですかね。

世界的にみても独自の発達を遂げた日本の温泉文化、海外からの観光客にも人気のリゾートスポットでもあり国内における温泉地は実に3000地を越えるそうです。

温泉好きな方には既に知られた湯元で恐縮ですが、今日は自然に囲まれた川の中に温泉が湧き出す和歌山県田辺市の「川湯温泉・仙人風呂」の話題をお届けします。
毎年、1月中旬には温泉の川面に浮かべた木製のかるたを取り合う「かるた大会」が催されることでも知られていますね。

和歌山県南東部、世界遺産で有名な熊野古道の集約の地でもある 熊野本宮にも程近い山間に「川湯温泉」は湯元を成します。 大塔川に沿って立ち並ぶ ひなびた温泉旅館には、館内のお風呂も備え 地元には公衆浴場もありますが、この温泉地の出色は何と言っても大塔川の川底から自然に湧き出す天然温泉。

 

河原の砂利を掘ると滲み出す熱泉は湧出時には70度に達し、流れる川の水で40度程度まで調温して入浴します。夏場は川遊びを楽しむかたわら湯に使って水泳で冷えた身体を
暖めたりもしますが、やはり醍醐味は 水位が下がった川の一部を堰き止めることで大きな入浴スペースを確保出来る冬季。
気温もグンと冷え込み始める12月から2月末までのこの期間に開かれるこの温泉環境を川湯温泉 / 熊野本宮観光協会では「仙人風呂」と呼び温泉ファンの関心を集めています。

開放感あふれる昼間の入浴とはまた別に日が落ちてからの入浴は別格、湯船の周囲に沿って点々と灯る灯篭に映し出される 茫漠とした様相は「仙人風呂」の名に恥じないまさに幽玄の世界、立ち昇る湯けむりの中、体の芯まで届く温もりと相まって日常の生活から隔絶された神妙な時を体験することが出来るでしょう。

 

ご存知のように熊野の歴史は極めて古く 伝説の上では皇室の始まりとなった神武天皇期、具体的な信仰の対象となったのは京都に仁和寺を創建したことでも知られる宇多法皇の治世、つまり1000年を超える悠久の時の中に息づいています。
そして、川湯の温泉は一説には数百年の歴史をもつとも言われています。古来 神籠もる国して修験の大本山でもあった熊野において、修験者やそれに関わる人々の身体と心を癒やし続けてきたであろうことを思えば「仙人」ならぬ「神仏の湯」とも言えるかもしれませんね・・

 

周囲を囲み隔てるのは葦簀(よしず) のみ、川のせせらぎと静かに佇む山々、頭上に広がる大空という野趣豊かなシチュエーションに、毎年訪れる常連さんも居られるとか・・

平成最後の年を健康的に、そして新しい年を躍進的に過ごすためにも神秘の湯で身体の中から刷新するのも良いかもしれませんね。

※ 自然環境を利用した本物の露天風呂なので、その日の天候や川の流量、また川の清掃作業に左右されることがあります。状況は宿泊先や熊野本宮観光協会などでご確認下さい。

※ 時期的に通行路が凍結する場合があります。事前に道路状況などご確認下さい。

 

川湯温泉「仙人風呂」

場 所:和歌山県 田辺市 本宮町 川湯
JR紀勢本線新宮駅よりバスで約1時間、「川湯温泉」バス停下車

期 間:12月~2月末日
午前6時30分~午後10時(午後10時に施錠)

湯けむり灯篭

仙人風呂 実施期間中
毎週 土曜日 時間 午後8時頃~午後10時頃まで。

料 金:入浴料無料

駐車場:150m程下流に約36台あり

更衣室:男女別の簡易更衣場あり

熊野本宮観光協会 HP
TEL:0735-42-0735 (8:30~17:00)
その他注意事項や開催期間の確認など、詳細はお問合せください

泉 質
ナトリウムー炭酸水素塩・塩化物温泉 73゚C
飲用効果 胃腸病、糖尿病、痛風
浴用効果 神経痛、糖尿病

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