紅の僧房 丹波の名刹 瑞巌山高源寺_再

10世紀 宗の時代、現在の中国 浙江省杭州市の西部、天目山周辺は高名な茶葉の産地であり、また後に福建省建窯などを経て世界的にも珍重される天目茶碗の産地でもありました。
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この天目に鎌倉時代 入宋し、修法に励み印可を受け正和5(1316)年に帰国。 後、丹波青垣の地に高源寺を創建された僧に、遠谿祖雄(えんけいそゆう)といわれる禅師がおられました。禅師は修法とともに宗の文化も学び日本に伝えましたが、その時一緒に持ち帰ったと伝わるのが「天目楓」と呼ばれる当地産の楓の苗だったそうです。

 

高源寺は 正式名称を「西天目 瑞巌山 高源寺」と称し、その名の通り甲斐 / 山梨県の「栖雲寺」 “東天目” と相じて禅宗中峰派の根本道場とされています。

しかし 鎌倉時代に創建された高源寺の伽藍は、天正年間、織田信長の丹波侵攻時の焼き討ちに合い その大半を失う運命に見舞われ、後、江戸時代 享保〜寛政の世に再興を遂げました。
一度失われたとはいえ200年以上の由緒を持つ建築物、仏宝、そして閑静で情緒豊かな景観で丹波屈指の名刹とされています。

 

その高源寺で今もみられるのが、開祖 遠谿祖雄禅師が持ち帰った「天目楓」

「天目楓」は一般的にみられるイロハモミジに比べ葉の大きさがやや小ぶりで葉先が細く切れ込みが深いのが特徴と言われます。

天目楓 (C)神戸観光壁紙写真集

高源寺の境内、伽藍の間を縫うように 折り重なり繁った紅葉が、濃く色づきながら枝ごと深く垂れ下がる様子は、正に大正~昭和初期の日本画で見る風景の如く、繊細かつ鮮やかでそれでいて趣き深い風情に満ち溢れており、この情景も高源寺を名刹足らしめる所以のひとつでしょう。
又、高源寺では僧の生活に倣った「精進料理」を食す事が可能だそうです。(完全予約制)

画像 © 瑞巌山高源寺

 

例年の紅葉前線情報では10月半ば辺りには、岐阜県の辺りまで南下するとのこと。
同じ県内でも場所や環境によって早晩差異があるようですが、兵庫県の紅葉見頃は11月中旬前後からと言ったところでしょうか。
暑かった夏が過ぎ、台風に悩まされる時期もやがて終わりを迎えるでしょう。 絶好の行楽日和を選んで、丹波の秋と乙な料理を楽しむ計画を立ててみられるのはいかがでしょうか。

本日は2018年10月の再掲載記事となります。ご了承ください。

『 西天目 瑞巌山高源寺 』 公式サイト

「高源寺・精進料理」 当該ページ

場 所:〒669-3821 兵庫県丹波市青垣町桧倉514
TEL 0795-87-5081  駐車場有

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