笑い歌い五感で感じて知る太陽の島 – 沖縄県

四方を海で囲まれた島国 日本、発展のピークを越えたと言われつつも居並ぶ先進国の一国を成す中で、ほぼ単一民族によって構成され比較的穏やかに、良くも悪くも中庸な国風で二千年余の時を只一度の滅びに至ることもなく歩み続けてきた国・・。

世界的に見ても稀な国家・国風であるわけなのですが、しかし、単一民族と言っても それはかなり現代的な観点からの定義付けであり、元々 日本に生きる民族は本土・内陸部を主とする(いわゆる)”大和民族” 、北海道から東北地方北部に文化圏を持っていた “アイヌ系民族” 、そして南洋一帯を統べていた “琉球王国系民族” の統合国家であり・・。

さらに往古、大陸や半島、南洋の島、また極北の地などから移入帰化した渡来系民族のDNAまで含めると、海外他国の例に漏れず 複合的な民族構成であることが分かります。

普段はあまり意識に上ることもなく、単に “日本の文化” の中で生活しているように思えても、その内には古から続く数多の文化の名残りが 複雑に絡み合いながら今日に息づいており、それはその発祥の地に近づくほど色濃く感じることが出来るものなのです。

 

日本南端の県、沖縄、 昭和47年(1972年)に返還・本土復帰がなって以来、戦時の傷跡を方々に遺しながらも沖縄県は復興の道をひたすらに歩んできました。 占領時、そしてその後にまで続く幾多の問題に苦しみながらも、それを一つ一つ乗り越え今日の平和へと繋げたのです。

“南国のリゾート” の側面が注目を集め、昭和50年に開催された「沖縄海洋国際博覧会」以降、観光のメッカとして年間数百万の入域観光客を集め、その地域性は国内はもとより海外にまで広く通ずるところとなりましたが、それでも、今日に至るまで その文化・風土を堅持し続けて来れたのは、波乱の歴史を生き抜いてきた県民性ゆえでしょうか。

1950年代の那覇市

 

リゾート(避暑、保養)また観光の名のごとく旅の楽しみ方は人それぞれ、沖縄を訪れるにあたってアクティビティに興じるも、買い物やグルメを満喫するも、また何も考えずゆったりとくつろぐも、どれも結構ですが、琉球王朝以来 連綿と続く沖縄本来の文化に理解を深めていれば、より深くより豊かに沖縄を愉しむことが出来るかもしれません。

“文化の理解” などと言うと小難しいように聞こえますが、学術的な話は横に置いといて、どうせなら楽しく、そして感覚的に体験してみましょう。

 

『 沖縄芸能DAYS 2022 』

沖縄芸能DAYS、現在進行形、沖縄の伝統芸能の今の姿を舞台芸能の形でお送りするプロジェクト。 別に格式ばった民謡ウンチクなどではありません。

根底にあるのは あくまでお客さん(外地から沖縄を訪れる人)に楽しんでもらい、笑ってもらい、芸能を通じて沖縄の風土への興味と見識を深めてもらおうという取り組みなのです。

 

「愛(かな)さ島 うちなー沖縄燦燦」

伝統的な民話・民謡を軸としながらも、歌に踊りに、演奏に、現代的な要素をふんだんに取り入れ繰り広げられるエネルギッシュなミュージカル。見るだけで元気になる。5歳は若返るともっぱらの噂?

 

「A la carte 琉球芸能をお好みで」
沖縄独自の民謡や演舞は美しく楽しいものと知りながらも、多くの場合 私たちが知るのはその上辺だけ・・、プロジェクト特選の歌三線やエイサーをソムリエの手解きで優しく楽しくご案内します。

 

「おきなわ新喜劇『学校へ行こう!エイサーの逆襲』」
はっきり言って今回これが一番の “推し” です! それはついに お笑いの世界、関西で有名な新喜劇に比する沖縄版新喜劇、笑いとドラマの中に、外地の人間には??な沖縄独特の風土・風習が散りばめられ 見る者を引き込んで止みません。

 

今年で既に10年を数える “沖縄芸能DAYS”、沖縄県の魅力を芸能の側面から伝え続け、本来の意図として沖縄文化に興味を持たれた方、沖縄うをもっと知りたいビギナーな方を対象としているにもかかわらず、今では例年通うコアなファンも居られるそうです。

シンプルかつエキゾチックな美 や笑いの中に描かれる、太陽の島に生きる人々の明るさと類稀なるエネルギー、これを身をもって知ることの出来る貴重な機会ではないでしょうか。

 

同じ国内にありながら中々に伺い知れないのが地域の文化、それを知り見識を広めることは単に知識量を増やすことだけに留まらず、自分とは違う誰かの考え方や価値観への寛容を深めることにもつながるかも知れません、ひいては海の向こうの遠い国々暮らす人々への理解の一助となるかもとも思うのです。

このようなイベントがそれらへのきっかけとなれば素敵なことですね・・。

 

『 沖縄芸能DAYS 2022 』 公式サイト

日  程 : 2022年1月15日(土)~2月6日(日) 注:下記備考参照

場  所 : パレット市民劇場:沖縄県那覇市久茂地1-1-1
パレットくもじ9F テンブスホール:沖縄県那覇市牧志3-2-10 4F

料  金 : 一般:2,500円/高校生以下2,000円

備  考 : プログラムによって開催日時・場所が異なります。公式サイトでご確認ください。

問い合わせ : 公益財団法人 沖縄県文化振興会
TEL:098-987-0926 FAX:098-987-0928
平日:9:00~17:00

 

 

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