一足早い秋の風を北の道の駅から – 北海道

© 国土交通省 北海道開発局

考えてみると当サイトで北海道の ”道の駅” を扱ったことがありませんでした・・。

これは片手落ちとあらためて見直してみれば、さすが広大な北の大地、129駅にも登る “道の駅” が在るではありませんか! 少しずつ秋の気配を迎えつつある北海道から温泉やユニークな話題に乗せて、”北の道の駅” をご紹介していきたいと思います。

 

『道の駅 サラブレッドロード新冠』

北海道 南部 日高振興局にある新冠町(にいかっぷちょう)の道の駅です。
“にいかっぷ” はアイヌ語源で “ニレの木の皮” を意味する言葉だそうで、名のとおり北海道ならではの豊かな自然に囲まれた 閑静な景勝地です。

サラブレッドの駅名からも知れるように、地勢を活かした軽種馬の産地として明治時代から牧場運営を進めており、長年に渡って多くの競馬馬などを産出してきました。

競馬場に行かない人でも その名は知っている「ナリタブライアン」「トウカイテイオー」そして昭和時代 歌にまでなった「ハイセイコー」など、伝説的な名馬を送り出しています。 まさにサラブレッドとともに歩んできた町とも言えますね。

その新冠町で今から24年前、新たな文化施設が産声を上げました。

『新冠町 レ・コード館』 明治から昭和にかけて人々に音と音楽を届けてきた偉大な人類遺産、レコード盤の蒐集・保存を目的として設立されたミュージアムです。

時既にCDをはじめとしたデジタルソースが普及していた時代でしたが、100年に渡るレコード文化の保存・継承を旨とし、全国の協賛者からの寄贈を募り その音源は100万枚に達しました。

“レ・コード館” の “・” の文字は、 “Re(くつろぐ、再び、新たに)” と “ラテン語で(心)を表すコード” を合わせた造語を、レコードにかけて名付けられたものだそうです。

音とともに歴史を刻んだレコードと、ダイヤモンドの針先から奏でられる柔らかく温かい音は、文字どおり訪れる人の気持ちを優しく包み込んで、癒やしの一時をもたらしてくれるかもしれませんね。

 

この「新冠町 レ・コード館」に隣接して開かれているのが『道の駅 サラブレッドロード新冠』

軽食コーナーや物産エリアで構成されているところは他の道の駅と同じですが、新冠の名産 ピーマンを使ったミントグリーンの「ソフトクリーム」や「ピーマンようかん」「ピーマンチップス」などチョッと大人向け?な商品が注目ポイント。

さらに馬の町に因んだ「ばふんまんじゅう」は美味しさの上にジョークを込めてお土産にも大人気なのだとか・・。

「新冠町 レ・コード館」はもとより、近接の「ホロシリ乗馬クラブ」でゆったりと乗馬体験、心と身体両面からリフレッシュ出来るのも良いですね。 競馬ファンの方にはサラブレッド名馬の記念館「優駿メモリアルパーク」も一見の価値有りでしょう。

また、旅の疲れを落とす「新冠温泉 レ・コードの湯」もあり、山海愉しむ日高で一日を満喫するため『道の駅 サラブレッドロード新冠』はベストな基点となるのではないでしょうか。 新冠町は道内でも比較的 温暖で初秋の行楽にはもってこいの地とも言えるのではないでしょうか。

 

場所 : 〒059-2402 北海道新冠郡新冠町字中央町1番地の4

『道の駅 サラブレッドロード新冠』 新冠町 紹介ページ

『新冠町 レ・コード館』 新冠町 紹介ページ

 

 

『道の駅 ロマン街道しょさんべつ』

北海道といえば温泉、国内随一の温泉数を誇る北海道を旅するならぜひとも、その恩恵に与りたいもの。 それも出来ればゆっくりと泊りがけで楽しみたいものですね。

初山別(しょさんべつ)は、上記の新冠町とは対照的に道北(北海道北部)留萌(るもい)管内にある村域です。日本海北端を望み日本最北端の天文台「しょさんべつ天文台」を擁することでも知られています。

北海道の地名の多くがそうであるように、”しょさんべつ” も元はアイヌの言葉で “滝が流れ出ている川” もしくは “柳原の近くの川” の意味だそうで、どちらにせよ山深く海蒼い雄大な自然に抱かれた、北海道ならではの風土を感じさせます。

『道の駅 ロマン街道しょさんべつ』は 施設の規模こそさして大きくないものの、その立地は初山別のアミューズメント施設「初山別みさき台公園」にあり、広大な敷地の中にレストラン、キャンプ場、パークゴルフ、そして上記の「しょさんべつ天文台」など行楽に事欠くことがありません。

何より本州で見るのとは異なる 広く深く碧い北端の日本海、遠方の利尻富士を一望出来る絶景は壮観の一言ではないでしょうか。 天文台を含むその風情は過去に「白線流し 19の春」というテレビドラマの舞台ともなっています。

 

さて、温泉のお話、同敷地内にある「しょさんべつ温泉 ホテル岬の湯」
二階建てとはいえ、閑静な地方のホテルとしては立派な造りで、白亜の外観に相応しくクリーンな館内と充実の設備で旅人を迎えます。

和室、洋室、和洋室 とプランに応じた部屋も美しく 旅の疲れを癒やしますが、何よりの一押しは温泉、それも日本海を一望しながらくつろげる露天風呂。晴れた日には利尻富士を遠くに望みながらの一服は、格別の想い出となるでしょう。

他にも 大浴場、気泡風呂、サウナ、家族風呂と揃えられ、宿泊客だけでなく日帰り入浴も可能なので、一日ドライブの目的地としても良いと思いますね。

初山別村の岸壁には一柱真紅の鳥居が厳かに立っています。
明治時代の末、豊岬の浜に流れ着いた一枚の金毘羅権現の札、拾った地元の漁師が海にお返ししようと何度流しても、また流れ帰って来る。

そんな不思議な伝えを由緒として建立された初山別の「金毘羅神社」、その背景に夕日が沈んでゆく様は とても美しく、近年 パワースポットとしての人気も上昇中なのだそうです。

 

場所 : 〒078-4431 苫前郡初山別村字豊岬153-1

『道の駅 ロマン街道しょさんべつ』 初山別村 紹介ページ

『しょさんべつ温泉 ホテル岬の湯』 公式サイト

 

本日は道南と道北の二つの地から それぞれの道の駅をご紹介しました。

冒頭で触れたように北海道には、まだまだ沢山の道の駅が存在します。
コロナ感染が中々収まらない中、お出掛けもままならない日が続きますが、機会があれば北海道の道の駅、心の片隅に思い出して頂ければと思います。


 

 

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