四季萌える再建の奥州楽土「えさし藤原の郷」ー 岩手県

秋もひときわ深まり冬の到来も間近、毎年この時期になると “一年が経つのって本当に早いね” などと言っている自分がいます。 季節のことゆえ寒さが募ってゆくのは仕方ありませんが、今年は困ったことに新型コロナウイルスの第3波と言える状況ですね。

今回の流行病、発生当初からその振る舞いに謎が多かったためか、それこそ議論百出、その病態や対策にも様々な意見が出されていましたが、比較的 早い時期から言われていた湿度との関連性からでしょうか 乾燥度の高さと、気温の高低による体力・免疫力の低下※からか感染のリスクが高まっているようです。

※ 免疫力は夏と冬に最も低下するそうです。

楽しく読んで頂くためのブログで 重たい気分の文章を書くのは憚られますが、どうか皆様 体力の温存と三密の回避にご留意の上 ご自愛お過ごしください。

 

紅葉シーズンも終盤、この記事の掲載時には九州など一部の地域で見頃を迎えている頃でしょうか、「Go To トラベルキャンペーン」などの後押しがあったとはいえ、これほど旅行や行楽に気を使わなければならなかった一年も珍しいでしょうね。

本来なら紅葉観光も含めてもう少し早い時期にご案内したかったのですが、このような状況ゆえ どうしたものか迷っている間に “遅れ馳せながら” となってしまいました。
スミマセン 岩手県さん、そして『えさし藤原の郷』さん・・w

歴史公園『えさし藤原の郷』は、平安時代から鎌倉時代にかけて権勢を誇った 奥州藤原氏の都 “平泉” の近在 “江刺” にある歴史テーマパークです。

平成5年、奥州藤原氏三代の生き様と興亡を描いたNHKの大河ドラマ「炎立つ」の舞台として設立されましたが、”黄金の国” ならではの所以でしょうか、その造りは単なるオープンセットに留まらない再現性と堅牢さで作り込まれ、その後も様々な映画やドラマの撮影に度々使用されており、私達も知らぬ間にスクリーンでその姿を見ている存在でもあります。

メイン施設のひとつでもある “政庁” は、平成13年に公開された映画「陰陽師」でも 野村萬斎さん演じる “安倍晴明” と 真田広之さん演じる “道尊” の決戦の舞台としても使用され、平安時代の宮中として全く違和感なく描かれていましたね。

 

今回、紅葉シーズンが過ぎたのにもかかわらず藤原の郷をご紹介したのは、ここが秋の彩りに秀でているだけでなく、春夏秋冬、四季それぞれの美しさに溢れた景勝地であり、今後 世情の落ち着きとともに、いつ訪れても楽しめ感動出来る場所だと感じたからに他なりません。

春には桜やサツキ、初夏には紫陽花、睡蓮、秋から紅葉が色づき、冬には全てを覆い尽くすかのような銀世界が広がります。

ホームページの案内を見ると「 約20ヘクタールの敷地に、日本で唯一、平安貴族の住宅、寝殿造の建物を再現した「伽羅御所」や、武家館を再現した「経清館」、「清衡館」、政治を司る「政庁」など、大小約120棟の建物が建てられています。建物の中では、時代衣装や鎧の着付、弓矢や貝合わせなど、様々な体験で楽しむことができます。」とのこと・・

併設施設として文化館やレストランも備えているので、歴史体験と自然行楽を兼ね備えたスポットとして、今後(来年?)の予定の有力候補となり得るのではないでしょうか。

 

江刺は、岩手の自然の集約とも言える風土を背景に、藤原経清(つねきよ)とその子 藤原清衡(きよひら)の居館を擁した地だそうで、東北地方の清らかな自然美を知る人なら その風情を容易に想像出来るのではないでしょうか。

当時の戦乱を生き奥羽を現世の楽土と夢見ながら倒れた経清、その夢を受け継ぎ奥州藤原氏を揺るぎなきものとした清衡、そして 源義経を匿い、時の権力者 源頼朝 と対峙しながらもやがて終焉の時を迎えるまでの100年間、大自然に抱かれ開かれた藤原の郷は正に奥州の都であったのです。

貴族支配の世から武家勢力の台頭によって揺れ動いてゆく歴史、戦国の世にあってその狭間に翻弄されながらも 永遠の都を築き、しかし 繁栄を願いながらも時の渦に飲まれ消えていった奥州藤原氏の遺したものは、いくばくかの遺跡を除いて余りにも多くありません。

平安京に次ぐ大都市であったとさえ言われる平泉、100年に限られた栄華が際立っていたからこそ、その終焉をもって500年の後、彼の俳人によって詠まれたのでしょう。

〜 夏草や つわものどもが 夢の跡 〜 松尾芭蕉

 

「禍福は糾える縄の如し(かふくはあざなえるなわのごとし)」

良日栄華も永遠に続くものではなく、厄災の日々にもいずれ好転の朝が訪れます。

本年は全く想定外の病害に世界中が翻弄された一年でしたが、いつか必ず鎮静の時が来るでしょう。 それまでは重々お気をつけの上、健康・体力の維持、適度な趣味・コンパクトな行楽で心身のご自愛をお図りください。

 

※ ご承知のとおり 現在 コロナウイルス感染症問題に関連して、各地の行楽地・アミューズメント施設などでは その対策を実施中です。 それらの場所へお出かけの際は事前の体調管理・マスクや消毒対策の準備を整えられた上、各施設の対策にご協力の程お願い致します。 また これらの諸問題から施設の休館やイベントの中止なども予想されますので、お出掛け直前のご確認をお勧め申し上げます。

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歴史公園『えさし藤原の郷』 公式サイト

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場  所 : 〒023-1101 岩手県奥州市江刺岩谷堂小名丸86−1

営業案内 : こちらから

問い合わせ : TEL.0197-35-7791

 

 

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