紅蓮の中から蘇るフェニックスのように 首里城

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2019.11.03 追記 : 沖縄県那覇市より首里城再建に関しての公式な支援金募集が出ています。ふるさと納税でも支援可能です。 また イオン銀行など 民間からの支援活動も開始されています。  御一考頂ければ幸いです。
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首里城火災に対する支援金 那覇市ホームページ
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イオン銀行 首里城支援募金の受付について
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大規模火災、耳にするだけでも恐ろしい話ですが、この災厄によって過去多くの命と財産が失われてきました。
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10月31日未明 沖縄県那覇市、首里城正殿から出火した火の手は瞬く間に一面を埋め尽くすと11時間に渡って燃え続け 翌日の昼過ぎにようやく鎮火、大きな人的被害が出なかったのが不幸中の幸いとはいえ、その主要な建造物の大半が灰燼と帰す事態となってしまいました。

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どのような災害でも身をもって経験して初めてその恐ろしさを痛感します。
私も子供の頃、真夜中に筋向かいの住宅が火災・全焼したのを終始目撃してしまいましたが、我が家ではないにも関わらず 炎の中に崩れ落ちてゆく様を見た時の恐怖と、同時に押し寄せる虚しさはいまだに忘れることが出来ません。
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もちろん大きな地震や津波、先日被災したばかりの大規模な風水害に比べれば、1箇所の区域に留まった災厄は 人的被害や総合的な経済的被害において軽症と言えなくもないですが、火災の恐ろしさ、そして その喪失感は言葉では言い表せない程のものとなってしまいます。
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ましてや 沖縄の象徴、沖縄県民の誇りの喪失とあってはその苦しみは想像を越えるものではないでしょうか。

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歴史的な建造物の火災焼失は今回の火災に限らず、各地で何度も起きてはその度に貴重な国民・人類の財産を失ってきました。
首里城も約500年とも言われる往古の歴史の中で過去5回程の火災焼失を経験しています。
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しかし、今回の首里城は先の大戦で失われたものを、戦後 昭和33年に守礼門の再建に着手、47年 沖縄が日本復帰されるとともに本格的な再建作業が始められ、以後数十年に渡って連綿と続けられてきた完全復興への熱意が本年1月にようやく結実し、大半の復元が完了したばかりの出来事でした。
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沖縄のシンボルと言える首里城の再建完了にともない 琉球王朝時代の伝統を広く伝えるべく「首里城祭」が企画され、公募で王と王妃役が選任され、10月27日から「首里城祭」が始められた矢先の災難です。
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繰り返しになりますが、この再建に関わってきた方々、首里城を心の拠り所とする県民の皆様の喪失感と心痛は如何ばかりでしょうか・・

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今回の災禍に対して 国はもとよりユネスコ(国際連合教育科学文化機関)も復興に関してあらゆるネットワークを駆使して支援する旨を発表しています。
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現在はまだ直後で事態も今後の展望も まだ定まっていない状態ですが、この記事を読んで頂いている皆様、これから復興支援のための義援金募集などを見かけられた時は 御一考頂けると幸いです。
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「首里城」は沖縄の宝であると同時に日本の宝であり人類の資産でもあるのですから。

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大きな羽を広げるようにその葉を繁らせ、南国の空に映えるフェニックス / 不死鳥の如く幾度でも蘇る沖縄の象徴と誇りでありますように・・

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