広島県 高揚と希望の時 尾道造船進水式

「進水式」テレビやインターネットの動画などで見た事はあっても実際に体験された事のある方は限られるのではないでしょうか? 近くに造船所なんて無いし あれって関係者や招待客だけでするものなんじゃないの?・・というような感覚が多いのではないかと思われますが この「進水式」を一般客に公開するイベントが広島県で開かれます。
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広島県、瀬戸内海に面する湾岸部は古来より天然の良港とされる地域が多く、明治時代から国力増進政策の一環として整備された呉港をはじめ、今回ご紹介する尾道港も国の重要港湾に指定されています。尾道港の由緒は古く何と聖徳太子が活躍した飛鳥時代には既に港として機能していたそうで、以来 その意義を失う事なく現代に至るまで歴史を紡いできました。


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その尾道港の一角、尾道市山波町に造船所を擁する「尾道造船株式会社」のドックで「進水式見学会」が開かれます。一般客の参加見学もOKな開かれた進水式です。
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大型船舶というものは近くで見るとその大きさに圧倒されるものですが、今回 進水式で披露される舟は全長219m 舟幅38m の中型タンカー、中型と言っても地上の建造物なら約45階建のビルの高さに匹敵します。超高層ビルでもある「新宿センタービル」が223mですから それが横向きに海に浮かんでいると思えばその威容さが解かろうと言うもの。
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山のような大きさの船を船尾から海に滑り込ませる「船台進水式」は圧巻な情景と裏腹に非常に厳かな式典でもあります。その歴史は船そのものの歴史と常に寄り添ってきたようで北欧はヴァイキング時代にもその記録が残っており、後にも時代により国により多少の差異こそあれ 船の丈夫と航海の安全を祈る心は変わることなく現代に引き継がれています。
ヨーロッパではシャンパンで、日本では神職立会のもと日本酒を使っての式が多いそうです。又、船の名前「船名」が与えられる「命名式」もこの「進水式」に合わせて行われるそうです。


式次第は下記のリンク先にて確認出来ますが、開式の辞に続いて国歌演奏、命名式など厳粛に執り行われてゆきます。一般から参加される方も厳かな気持ちで立ち会われるのが良いでしょう。又、ドック付近は工場施設が建ち並ぶ場所でもあり「立ち入り禁止区域」も設けられていますのでご注意下さい。
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普段、目にすることのない威容と感動、特に子供の頃に経験すると一生の思い出になるかもしれませんね、またとない機会をぜひ!

 

 

「尾道造船株式会社 進水式見学会」 ホームページ「進水式」

日 時:2018年12月12日(水)14:50開式  建造番船 : 第753番船

.    2019年 2月22日(金)15:30開式  建造番船 : 第754番船

場 所:〒722-0052 広島県尾道市山波町1005番地

お問い合わせ:尾道造船株式会社 総務部総務課
TEL: 0848-20-2953  FAX: 0848-20-2969
E-MAIL : general@onozo.co.jp

 

 

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